ストレス/ストレス発散・解消法

「ちょっと聞いて!」の一言が大切な心のケアになる訳

自分の問題で困ったとき、悩みを抱えたとき、誰かに「ちょっと聞いて!」の一言を言えていますか?この一言が大切な心のケアになり、ストレスを乗り越えるきっかけになります。今回は、「ちょっと聞いて!」から始まる自己開示の効果について、お伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

「自己開示」がストレスから自分を救う 

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コーヒーでも飲みながら「ちょっと聞いて」と自己開示してみましょう

自分に自信が持てなくなったとき、不安が募って、落ち込んでいるとき――こんなときに、周りの誰かに「ちょっと聞いて!」の一言を言えていますか? これは、「ストレスに潰れてしまうか、乗り越えられるか」を分ける一言といっても、過言ではありません。

「私はこうである」と、自分のことをあるがままに伝えることを「自己開示」と言います。
 

自己開示の3つの効果とは?

自己開示には、次の3つの効果があると言われています。

(1)感情浄化
自分の問題や葛藤を誰かに聞いてもらうと、抑えていた感情が解放されます。すると、煮詰まっていた感情が浄化され、すっきりします。

(2)自己明確化
抱えていた思いを言葉にすることで、自分が何に困り、悩んでいたのかを理解できます。また、話しているうちに、自分はどうしたいのか、何をするべきなのか、といった目標が明確になっていきます。

(3)社会的妥当化
開示した内容に、相手からの意見をもらうことで、今まで気づかなかったことに気づいたり、自己評価をすることができます。

自己を開示すると、悩んでいたことがちっぽけに思えたり、目標や行動指針が見つかりやすくなります。したがって、「ちょっと聞いて!」と言いながら自己開示できる人は、上手にストレスケアができる人、と言えるのです。
 
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