セカンドライフスタートまでに貯めておきたい金額は3600万円
2021年8月に日本生命が行ったアンケート調査「セカンドライフについて」(対象:男女7381人、20代以下412人、30代1025人、40代1500人、50代2311人、60代1361人、70代以上605人)によると、セカンドライフスタートまでに貯めておきたい金額の平均は3622万円でした。40~60代が考えている老後資金の目標額と達成率をご紹介します。■セカンドライフスタートまでに貯めておきたい目標額……50代は約3800万円、60代は約3900万円
(40代/50代/60代 単位(%))
- 500万円未満 8.7/6.6/8.3
- 500万~1000万円未満 11.6/9.8/7.1
- 1000万~3000万円未満 37.9/34.3/33.1
- 3000万~5000万円未満 21.4/25.1/26.2
- 5000万円以上 20.4/24.3/25.3
■現在の達成率……50代の約7%、60代の約19%が目標額をクリアしている
(40代/50代/60代 単位(%))
- まだ準備していない 12.3/10.4/5.5
- 10%未満 23.6/15.9/11.0
- 10~30%未満 27.2/17.8/10.7
- 30~50%未満 17.8/17.5/13.2
- 50~80%未満 14.1/24.0/27.2
- 80~100%未満 2.2/7.2/13.8
- 100% 2.8/7.2/18.7
老後に必要な生活資金、高齢夫婦無職世帯は約1067万円
高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の1カ月の収入は約25.7万円、支出は約25.6万円、毎月約1000円の黒字です。- 収入……25万6660円(うち社会保障給付は21万9976円)
- 消費支出……22万4390円
- 非消費支出……3万1160円
- 収入-支出=1110円
では単身世帯の老後資金を見ていきましょう。
老後に必要な生活資金、高齢単身世帯は約682万円
高齢単身無職世帯(65歳以上の単身無職世帯)の1カ月の収入は約13.7万円、支出は約14.5万円、毎月約8000円の赤字です。- 収入……13万6964円(うち社会保障給付は12万1942円)
- 消費支出……13万3146円
- 非消費支出……1万1541円
- 収入-支出=▲7723円
老後資金3000万円でちょっぴりゆとりある生活!
老後資金は、生活資金とは別に予備資金(=住宅のリフォームや医療・介護費用、子どもへの援助費用、葬儀費用など)として1000~2000万円程度を準備したいので、65歳リタイア時に貯めておきたい老後資金は、夫婦世帯は2000~3000万円、単身世帯は1600~2600万円程度と考えられます。一般に言われている「老後資金3000万円」は、65歳リタイアの夫婦世帯がちょっぴりゆとりあるセカンドライフを送る場合の老後資金、と考えるといいようです。【参考】
ニッセイインターネットアンケート『セカンドライフについて』
https://www.nissay.co.jp/news/2021/pdf/20210915.pdf
総務省 2020年・令和2年「家計調査報告」
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2020.pdf
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