奥様運び選手権の熱い一日。本レースまでにも見どころはいっぱい!
世界選手権らしく、選手入場の際には出場者の母国の国旗がはためく
レース以外にも楽しみが多いお祭りムードの会場
選手権は2日に分けて行われますが、本レースの決勝レースを始め、各メインイベントが盛り上がるのは2日目。この日は朝から会場内でマーケットが開かれ、食べ物から工芸品まで、さまざまな露店が軒を連ねて賑わいます。また、民族音楽・ダンスのライブパフォーマンスや、「奥様担ぎカラオケ大会」などといった裏イベントもゆるい雰囲気で盛り上がっています。ソンカヤルヴィ自体は小さな街ですが、会場近くには歴史ある教会があったり、夏のフィンランドならではのどかな風景が広がっているので、開会時間まで散策も楽しいでしょう。
レースが特に盛り上がるプールの近辺は人気席
レースの決戦が始まるのは午後から。まずは3人の男性が1人の女性をリレー形式で運ぶ団体戦の本戦があり、会場が暖まってきたところで本レースに向けての開会式が始まります。会場は全席自由ですが、開会式の前には良い席の争奪が始まるので場所取りはお早めに。
進行役には毎年人気コメディアンやアナウンサーが起用され、メディアも多くやって来くるので、開会宣言にはにわかに会場もヒートアップ。市長さんもユーモラスな挨拶で場を沸かせます。
いよいよ本レース。特別賞狙いのカップルにも要注目!
特別賞を狙った目を引くコスチュームカップルには大きな声援と拍手を!
本レースはもちろん真剣勝負の場ですが、実はレース中にユーモラスなパフォーマンスやコスチュームなどで場を沸かせたカップルには、後で特別賞の受賞式があり、この受賞を狙って参加するカップルも少なくありません。
ともかく場を楽しむコツは、「どうしてこんな呆れることに熱くなってるんだ?」などと根本的な疑問を抱かず、周りの雰囲気と一体となって手を振り、声をあげて盛り上がることでしょうか。くだらないこともとことん本気で取り組んで笑いや感動を生むのは、フィンランド人の愛らしい国民性のひとつ。特に気候に恵まれた季節に、会場一体となって全力でニッチなことに盛り上がるのは、夏の大きな快感でもあるのです!
表彰式もまた終始大いに盛り上がる
無事に全出場者が走り終えて記録が出揃うと、間もなく成績発表と表彰式が執り行われます。コスチュームやパフォーマンスに注目した特別賞をはじめ、ベスト応援チーム賞など、用意されている賞もさまざま。受賞者にはスポンサーからユニークな景品が贈られますが、注目すべきはやっぱり優勝カップルの景品。近年はなんと、奥様の体重分のビールが贈られるのが定番となっています!
授賞式の後は会場がダンスフロアと化して、老若男女、夜更けまで祭りの名残を惜しむように楽しみ続けます。奥様運び選手権は、まさに真剣勝負と遊び心がミックスされた、忘れがたい夏祭りのような一日なのですね。
最終ページでは、観戦または出場方法や会場へのアクセスなどをご紹介!