色々な意味でIT業界を変えていくことが使命だと思っています
ガイド:これまでのキャリアを簡単にお話しいただけませんか。
砂川氏:大阪で祖父の代より起業していました。船舶用のガラス製品分野では大きなシェアを取っていたのですが、80年代の造船不況とともに景気が悪くなり、業態変換を余儀なくされ、ほどなくして、実家はコンビニエンスストアを営むようになりました。今思えば、幼少期より、肌感覚で会社の栄華と衰退を経験しました。留守番や配達など、コンビニの家業と手伝うなど、比較的自由な環境の中で伸び伸びと育ちました。小学校1年生の時に父がパソコンを買い与えられたので、それ以降、学生時代は相当パソコンにのめり込みました。
高校卒業前後、丁度Windows95~ネット常時接続の時代が到来し、千載一遇のビジネスチャンスで、ビジネスマッチングやオークションサイト等の企画書を各金融機関へ持ち回りましたが、全く相手にしてもらえませんでした。
結果として、当時一番起業しやすかった携帯の代理店業を一人で始めました。資金を溜めてインターネット関連事業を始めた直後、交通事故に遭い、瀕死の重傷を負う羽目に。リハビリを含めると約1年間棒に振りました。
起こした会社も畳まざるを得ませんでした。その後、大阪のネットワークインフラ会社へ就職し、猛烈に働いた結果、数百名の営業の中でトップセールスになりました。その後、上京して大学に通い、運命の分かれ目となるITベンチャーに入社しました。
3年間在籍しましたが、学ぶものは学び尽くし、業界特有の高稼働・使い捨て体質に嫌気がさし、転職を考えていたところ、同じ想いを抱いていた同僚に誘われ、7年前にスピンアウトした5名で起業しました。起業後、リーマンショックや東日本大震災の難局を乗り越え、増収増益を続けた結果、昨期、売上10億円を越えました。
原点に立ち戻り、より社会に役立つことがしたいと想うようになり、この1月にキャスレーコンサルティングを立ち上げました。