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中国の両替事情!知ってお得なレートや手数料などお金の知識

中国の両替は情報を知っているか知らないかで“お得度”が大きく変わります。レートの良い両替は?銀行や空港どこで両替するのが良い?など押さえておきたい人民元の両替ポイントをご紹介!両替の手順や手数料などの注意点といった基本情報もご紹介しています。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

安全&お得なお金の両替で、安心の中国旅行!

中国の両替事情!知ってお得なレートや手数料などお金の知識

日本円・人民元を賢く両替して、中国旅行をますます楽しく!

中国の両替は情報を知っているか知らないかで“お得度”が大きく変わってきます。このページではどんな両替が安全か? レートの良い両替は? などなど、出発前に押さえておきたい両替のポイントのご案内です! もちろん、両替の手順や注意点といった基本情報もご紹介しています。

その前に抑えておきたい基礎知識です。 人民元の両替は大きくわけて、「日本での両替」と「中国での両替」に二分されます。まずは、日本国内での両替から見ていきましょう。
   

日本で人民元を両替するとレートが悪くなる?

個人旅行の場合は出発前に程度の人民元を用意しておいたほうが無難

個人旅行の場合は出発前に程度の人民元を用意しておいたほうが無難

日本国内の人民元(RMB)の取り扱いスポットはここ数年でぐんと増えていて、どんどん便利になってきました。けれど、日本での人民元両替は中国で両替するよりレートが悪くなります。とはいえ、現地到着が深夜だったり、スケジュールがタイトで両替する時間がない場合など、日本で小額でも両替しておけば安心です。ツアーの場合は基本的に中国に着いてからの両替でいいと思いますが、事前に旅行会社に確認してみてください。

日本で用意する金額は人によって違ってきますが、空港からホテルへのタクシー代とドリンクなどの雑費程度であれば、約300元(約4602円)もあれば十分です。ただし、個人でホテルを取る場合はデポジットが必要となり、クレジットカードがあればいいのですが、ない場合はまとまった額の現金が必要となるので注意してください。ただし、海外からの人民元持ち込みは上限2万元と制限されています。日本で人民元を両替できる場所は主に3つ、銀行、空港、外貨交換専門店です。

>>>中国のクレジットカートについては「中国のクレジットカード事情」をどうぞ。
 

日本での人民元両替場所は銀行や空港など

  • 銀行……現在、多くの銀行で人民元を扱っています。特に2013年春から人民元を取り扱う地方銀行が激増中! まずはアクセスが便利な銀行で取り扱っているかどうかをチェックしてみてください。
  • 空港……羽田や成田、関空などハブ空港はもちろん、多くの空港に両替所や両替可能な銀行が入っています。まずはHPなどで利用する空港で両替ができるかどうか、確認してみましょう。
  • 外貨交換専門店……大手外貨交換専門店トラベレックスジャパンは、換金レートがいつでもチェックできるのと、宅配サービスがあって指定場所まで配達してくれるのがとっても便利です。
その他、トラベラーズチェックを利用するという手も。トラベラーズチェックはレートが良いというメリットがあり要チェックです!更に詳しい説明は「中国旅行・トラベラーズチェック(T/C)の基礎知識」をどうぞ!
 

中国で人民元を両替するとレートが良い!

中国での両替はレートが良いというのが最大のメリット! 「中国語ができないから心配……」という人もいると思いますが、都市部の両替所やホテル、銀行のスタッフは英語ができる人が少なくありませんし、書類はすべて中国語&英語表記になっていますので、基本的な英語力があれば、問題ありません。
 

中国の両替の方法、手順、限度額、注意点

中国銀行の用紙

中国銀行の用紙。窓口にあるボールペンを使って記入

中国人民元を両替できる場所は主に3つ。銀行、ホテル、空港や町中の両替所です。お得度や注意点はそれぞれ異なりますが、両替方法は基本的にどこも同じ。必要なものは「両替する現金」「パスポート」「居住先(滞在ホテル)の名称、住所、電話番号」です。両替の流れば次のようになります。
 
  1. 先方から渡される指定の用紙に指名、パスポート番号、両替金額、居住先などの必要事項を記入
  2. 必要事項を記入した用紙、パスポート、現金を渡す
  3. 両替した通貨と両替証明書を受け取る
受け取った両替証明書(有効期限24ヶ月)は余った人民元を日本円に戻す時に必要となるので、しっかり保管しておきましょう。

現金を受け取ったら、その場で金額と破損がないかを確認します。紙幣が破けていたり、破損していたりしたら、ちゃんと交換してもらいましょう。これはどこの国でも同じですが、いったん窓口を離れてしまったら、金額が違っていても、紙幣が破損していても、一切応じてくれません。

ちなみに、旅行者にはあまり関係ありませんが、中国では一日あたりの両替限度額が5000米ドル(現金の場合)、年間だと5万ドルと決められています。大きな金額の消費をする時はクレジットカードを利用するほうが簡単かもしれません。それでは、レートがお得な順にメリット・デメリットとあわせてご紹介していきます。
 

中国での人民元両替場所1 「銀行」

中国の銀行の入口にはものものしい警備員が常駐

中国の銀行の入口にはものものしい警備員が常駐

一番レートが高いのは銀行です。ただし、地方の小さな銀行や支店によっては両替業務を行っていないところもあるので、まず「日本円を両替したいのだけど可能かどうか?」を確認しましょう。また、各銀行すべてレートが同じわけでなく、多少のばらつきがあります。

銀行の中でもレートが一番良いのが「中国銀行」です。とはいえ、レート差は1%弱ですし、現在、中国人民元と米ドルとの制限変動相場制による市場為替レートを基本に、米ドルと各国の通貨(日本円)との市場為替レートをリンクさせているので、一日の中でレートが大きく変わる日などは、銀行間でのレート差よりも、時間でのレート差が大きくなることも……。つまり、アクセスが便利な銀行で両替すればOKということです。ちなみに中国の銀行の営業時間は銀行や支店によって若干違いますが、一般的に9~17時、大都市のメガバンクは土日も営業で土日も両替OKと、日本より便利です。

デメリットは待ち時間が長いということ。特に都市部の「中国銀行」、「中国工商銀行」などのメガバンクはいつでも1時間以上待たされるのがあたりまえ。この点が旅行者には厳しいかもしれません。都市部の空港には銀行が併設されており、町中の銀行と比べ人が少ないので狙い目ですが、空港によって手数料が必要な場合もあるので要注意です。
  • メリット……レートが良い、偽札の心配がない、大きな金額でも両替できる(一日両替限度額5000米ドル相当までOK)
  • デメリット……時間がかかる

中国での人民元両替場所2 「ホテル」

旅行者には一番手軽なのがホテルでの両替

旅行者には一番手軽なのがホテルでの両替

銀行の次にレートが良いのがホテル。ただし一般的にはホテル内の両替所は宿泊者以外両替できません。泊まっているホテルに両替所がないので、別のホテルで両替というのは、断られることが少なくありません。

ホテルの両替の最大のメリットはストレスがないことです。ほぼ並ぶことはありませんし、換金の用紙も銀行のものよりシンプルでわかりやすくなっています。時間の限られた旅行者にとっては、ホテルでの両替がおすすめです。

ただし、ホテルの両替は大抵1元以下の端数を切り捨てられますし、場合によっては「今、現金が不足しているから、5万円までしか両替できない」などと言われることも多く、あまり多額の両替は期待できません。更に極稀ですが偽札が混ざっていたといった声も。もちろん、都市部の有名ホテルならばこの点は大丈夫です。
  • メリット……スピーディに両替できる、夜遅くでも対応してくれる場合がある
  • デメリット……宿泊者しか利用できない、多額の両替ができない、極稀に偽札が混じっていることがある

中国での人民元両替場所3「両替所」

空港の両替所は日本で両替するよりはレートが高い

空港の両替所は日本で両替するよりはレートが高い

空港や町中にある両替所は、基本レートがあまり良くないのはホテルと同じですが、それに加えて50~60元の手数料が必要となります。手数料がかなり痛いのですが、北京上海など大都市の空港の両替所は24時間対応してくれます。
  • メリット……スピーディに両替できる、夜遅くでも対応
  • デメリット……手数料が高い
両替場所の説明は以上です。ここで人民元の両替レートのお得度をまとめてみます。
  1. 町中の銀行
  2. ホテルの両替所
  3. 空港の銀行
  4. 空港の両替所
  5. 日本の両替機関
これはあくまでレートに標準をおいたものなので、各両替機関のメリット・デメリットを比較して、自分にあったものを選ぶのがベストです。

他にも、クレジットカートを使って中国現地のATMで人民元を直接引き出す便利な方法もあります。詳しい説明は「中国のクレジットカード事情」をどうぞ。
 

人民元を日本円に戻すには?

あまり小額な人民元は再両替に応じてもらえないので注意

あまり小額な人民元は再両替に応じてもらえないので注意

余った人民元は空港の中国銀行などで再両替できますが、レートが良くないので、使う分だけ両替するようにしましょう。再両替に必要なものはパスポートと両替した時にもらった両替証明書(有効期限24ヶ月)です。再両替は両替証明書に記入された金額が最高額になる点を注意してください。また、端数は再両替されず人民元で戻ってきます。また、日本では成田空港の銀行など一部で再両替を取り扱っていますが、レートが悪い上、両替できる金額が限られています。

再度中国に来る予定のある人は、人民元をそのまま日本に持ち帰って次の旅行の時に使う方がいいと思いますが、持ち出し限度額は2万元までという点は留意しておいてください。なお、中国から外貨の持ち出しは一人米5000ドルまでと決められています。

中国の両替の説明はこれで終わりです。両替したお金はしっかり管理して、中国の旅をエンジョイしてくださいね!

※1人民元=15.34円 2019年10月時点(編集部調べ)

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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