また、そんなとき自分で対策できる肌コントロール法といえば、あぶら取り紙で過剰な皮脂をオフしたり、メイク直しをするくらいしかイメージが沸かないかもしれません。でも、身体の内側からも、肌コントロールをする方法があるのです。
おでこのベタつき、どうする?
肌コントロールの強い味方!ビタミンB2・B6
ビタミンは組み合わせて飲むことで効果UP。
・ビタミンB2の働き
体内で食物からエネルギーを作りだす際に働く、水溶性のビタミン。ニキビの原因は皮脂の分泌が大きく関わっていますが、ビタミンB2は、皮脂量をコントロールする効果があり、肌の代謝が悪くなると発生するニキビのケアに欠かせない成分です。
不足すると皮脂が分泌されすぎてしまうので、不足しないように常にサプリメントで小まめに摂取しましょう。
・ビタミンB6の働き
ビタミンB群の中でも肌の不調対策に良いのは、ビタミンB6。ビタミンB6は、肌に運ばれたアミノ酸自体に働き掛け、肌トラブルの回復をサポート。さらに、皮膚の抵抗力を強める働きがあります。
不足すると、貧血や口内炎・皮膚炎を起こす原因になることもあるので、不足がちにならないよう注意が必要です。
肌ケアにも役立つビタミンCは万能選手!
イチゴなら5~7粒で1日分のVC摂取量。
抗酸化力が強く、免疫力アップ効果もあるビタミンCは、コラーゲンの生成にも関わっている、肌コントロールにも欠かせない水溶性ビタミンです。
しかし、ビタミンCは何気ない生活習慣を送っていても失いやすいもの。特にタバコやお酒を好む方はビタミンCが失われがちなので、小まめに摂取しましょう。
βカロテンと肌コンディションの関係
βカロテンとは、ビタミンAのこと。先に登場したビタミンB群やビタミンCと並んで、『美肌ビタミン』と呼ばれることもあるβカロテンですが、実は皮脂の分泌をコントロールしてくれる働きもあります。それだけでなく、季節の変わり目に感じがちな乾燥のケアにも役立ちます。ただし、βカロテンは油分と一緒に摂らないと、思うような効果が得られないため、サプリメントで摂るだけでなく、野菜の炒め物など、食べ物から工夫して摂取するのがオススメです。
肌コントロールの乱れを内外ケアで解決!
ご存知イソフラボンは、大豆の主力成分。
・皮脂分泌とイソフラボンの関係
イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすることでも有名。季節の変わり目はホルモンバランスが崩れやすい時期でもあり、同時に身体機能や肌のコントロール力も乱れやすい状態になっています。
皮脂量には、ホルモン量が深く関係しています。男性ホルモンは皮脂を増やす働きがあるので、逆に女性ホルモンの分泌を促すことで、ニキビができる原因となる皮脂の過剰な分泌を抑えることが可能です。
サプリメントだけでなく、化粧品の成分としても含まれているイソフラボンは、女性にとって嬉しい効果がたくさんあるので、積極的に摂りたい成分のひとつです。
・ニキビとモンモリロナイトの関係
写真提供:ビーグレン
日本ではあまり見かけないかもしれませんが、海外ではサプリメントにも多く使用されており、 腸内の老廃物を吸着・排出して体や肌の調子を整える成分として注目が集まっています。
内からだけでなくスキンケアにも効果を発揮する、モンモリロナイト。 過剰な皮脂や汚れを吸着して取り除き、同時に水分を補給して肌コンディションを整えるという特性は、ニキビをはじめ、様々な肌トラブルのケアにおすすめです。
肌コンディションは毎日の積み重ねで決まる
肌コンディションの乱れはひとつの原因に特定できず、様々な要因が絡み合っている場合が多いもの。特にこれからの梅雨や蒸し暑い夏場にかけては、肌のベタつきやニキビの問題などがさらに多発しがちな時期でもあるので、想像以上に肌はバランスを崩しがちです。そんな、複合的な原因をはらんでいる肌コンディションの乱れには、規則正しい生活や睡眠などの基本的な生活習慣に加え、毎日のスキンケア、栄養バランスの取れた食事など、トータル的な内外ケアが大切。土台をしっかり整えておけば、肌トラブルが起こってしまっても、深刻な状態になる前に、対処することができます。
肌コントロール力を身につけて、美肌を維持しつつ快適な毎日を過ごしてくださいね。