フランス語辞書の使い方
フランス語辞書の使い方
フランス語ビギナーは元の形を探し出せ!
初心者の方のお悩みは、おそらくは目的の単語がなかなか見つからないということでしょう。フランス語は、動詞の活用や形容詞の性・数一致など変化の多い言語です。そのため変化後の単語をそのまま調べようとして目的の単語が見つからず、最終的には似ている単語の意味ですませるといったことが多く見受けられます。 上の例でみてみましょう。Ils parlent français. (イル パルル フランセ/ 彼らはフランス語を話す)という最初の文章で、「parlent」の意味がわからないので調べてみるとします。この場合、黄色で示した「-ent」の部分は動詞の活用語尾になりますので、辞書では「parlent」ではなく、元の形である「parler」で意味を調べなければなりません。二番目の文章のElle est gentille.(エレ ジャンティユ / 彼女は優しい)の「est」は動詞「être」の変化形。この場合は一見難しそうですが不規則動詞であるため通常は辞書でそのまま引いても元の形であるêtreを示してくれていますので、原形を見つけることは比較的容易です。まずは規則的な変化であるために、辞書に示されることのない第一群規則動詞(語尾が-erで終わる動詞)の活用をしっかりと覚えることが、フランス語辞書活用の第一歩となります。
またピンクで示したgentilleのleの部分は形容詞gentilの女性形への変化部分です。形容詞も男性単数形で探す必要がありますので、前の部分が一致する単語をまずは調べ、女性形を探すくせをつけてください。
辞書の略語をきちんとマスターしよう!
初めて仏仏辞書を使ったり、仏和でも少し大きめの辞書を使い始めた方がとまどうものに、フランス語で書かれた略語記号があります。毎回、「あれ、この略語なんだったっけ?」とならないためにも一度しっかりと意味を確認しておきましょう。以下に、フランス語の辞書でよく使われる略語をリストアップしておきますのでお役立てください。辞書の略語に慣れよう!
電子辞書は大辞典と中辞典を上手く使いわけよう!
複数の辞典が搭載されている高機能な電子辞書を使いこなすには、使い手にも進化が必要! 以下、電子辞書初心者が特に落ち入りがちな2つのパターンを挙げておきます。1. 動詞活用表が使いこなせていない。
初期設定では、通常仏和の中辞典や大辞典がメニューに組み込まれている電子辞書。動詞の活用を調べるのに、大辞典はよくできる人が使うだろうと考え、中辞典で調べてみると動詞の活用語尾だけがのっているのでイマイチ活用のしかたがよくわからない。(動詞全体の活用が記載されているのは、実は大辞典。)→初心者が動詞活用を調べるなら大辞典
2. 見出しと例文表示の切り替え方を把握していない。
紙辞書のように、見えているものがすべてと考えてしまうパターン。初心者なので大辞典は必要ないと考え、中辞典で調べてみたところ見出し以外の例文もズラズラ表示され、どの意味を選んでいいかわからなくなる。逆に、たくさん意味が載っているだろうと大辞典で調べ、見出しだけ表示されているため、例文なしで訳語をテキトーに選んでしまう。→てっとり早く見出しだけ見たいなら大辞典
自分のレベルにあわせて弱点をしっかり把握し、華麗なる辞書の使い手としてますます進化すべく頑張ってくださいね!
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