メゾンドール森小路外観完成予想図。周囲には並び建つような高層建築はなく、かなり目立つ存在になりそう |
「定期借地権」という言葉を耳にしたことはありますか?
定期借地権とは、 読んで字のごとく、一定の期間その土地を借りる権利のことで、平成4年8月に施行さ れた「借地借家法」により誕生しました。従来の借地権(旧借地権)と異なり、当初定 められた契約期間で借地関係が終了し、その後の更新はありません。この制度による と、土地所有者は従来に比べ、安心して土地を貸すことができ、借り主は従来より少 ない負担で住宅を持つことができます。基本的なルールは、
●契約期間終了後は更地にして地主に返還。
●毎月の地代が必要。ただし、土地の固定資産税などは地主の負担。
●定期借地権は登記され、相続や売却、家を賃貸に出すことも可能。期間内に地主に立ち退きを求められることはありません。
他人の土地を借りて住むなんてイヤ、という考えもありますが…
「借地」という響きに何やら貧乏臭いイメージを持つ方もいらっしゃるでしょう。し かしこの制度。うまく使えばかなりメリットがあるのです。住宅ローンの負担が少なくて済む
所有権と比べ土地を購入していないので、ローンが少なくて済みます。当然金利負担 も少なくなります。現在のように金利が上昇基調にあるときは、借入額は少なくして おきたいですね。
マンションの寿命を計算できる
最近よく問題になっているのがマンションの建て替え問題。まだまだ住み続けたい住 人と取り壊して新築したい住人が対立するようなことが起こっています。現在建て替 えられているマンション(団地)の多くは昭和30年代のもの。40年~50年程度で役割を 終える建物が多いようです。定期借地権なら事前に契約満了日が決まっているので、 そのようなもめ事は起こりません。また、管理についても残り期間を計算できるので、 無駄な改修をする必要がありません。
実際に定期借地権で土地を借りて住んでいるAさんに話を伺ってみました
「土地も家も所有権でないと」という考えはほとんどの日本人が持っていると思いま す。でも現実を考えるとマンションの敷地って共有ですから、自分の土地とはいって も感覚としてそう思えないですよね。勝手に自分の物置を建てたり、車を置いていいわけではないですから。それに、所有権のマンションを買って「一生住めて子供にも残せる」と思っている人が多いかも知れませんが、40年、50年経ったマンションってかなり老朽化しますよね。それで管理組合で建て替え決議が通れば出なくてはいけないわけで、むし ろ50年なり55年の期間がきっちりしている方が長く住めるかもしれないでしょ?また、 金銭面でも所有権と定期借地権の差額で、今を充実させた方が得策かな、と思いまし た。
交通も買物も手続きも、とにかく便利な森小路1丁目
活気のある千林商店街。森小路京かいどう商店街や今市商店街などの商店街と一体となって大きなショッピングエリアとなっています |
このあたりは戦災で焼けなかったことから昔から暮らしている方が多いところ。それ だけにまとまった土地が少なく、マンション開発は他のエリアに比べ控えめでした。 それだけに今回、定期借地権という形でのマンション開発についても地元の関心は高 まっています。
現地案内図。千林大宮駅へ徒歩3分、森小路駅へ徒歩4分、安さで有名な千林商店街も近くてとても便利な立地 |
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