食事ダイエット/糖質制限ダイエット

糖質制限ダイエットの落とし穴!結局良いの?悪いの?(3ページ目)

主食を中心に糖質を含む食事を摂らない糖質制限ダイエット。早い人なら数日で確実に結果を出せるが「その後痩せなくなった」「体調が悪くなった」という人も。さて糖質制限ダイエットの真実は?

執筆者:阿部 エリナ

過剰な制限は冷えを招く

しかし、だからと言って糖質をまったく摂らないというのは返って体にマイナスの影響を及ぼします。糖質は体のエネルギー源になると同時に体の熱を作っているので、その熱の元が体からなくなるということは体が慢性的に冷えるということです。

実際、糖質制限を始めてから体が冷えるようになったと言う女性は多く、慢性的な冷えを強く感じる人ほど、食事量を減らしたり運動量を増やしたりとカロリー収支をいくらマイナスにしても体重が一向に減らないという傾向があります。

これは、体が冷えているため代謝が落ちていることが大きな要因です。また、糖質を制限することで必要なエネルギーを確保できないので、体は、糖質よりも大きいエネルギー量である脂肪を体にたくさん溜めようと、食べたものをいつも以上にたくさん脂肪に変えてしまいます。

これが、極端な糖質制限を続けると体重が落ちなくなる理由です。さらには、体が冷えることで生理サイクルが乱れたり止まってしまう人もいます。生理サイクルが乱れると代謝機能が落ちるので太りやすくなってしまい、これでは、何のために糖質制限をしたのか全くわからなくなってしまいますよね。


糖質制限はケースバイケースで行うのが正解

糖質制限は、適度に生活の中に取り入れるのが正解です。例えば、遅い時間まで飲み会に参加するときは糖質を摂らないとか、食べ過ぎた翌日は3食のうち2食は糖質制限するとか、生理前は過食してしまうので、その代わりに、食欲が低下する生理明けはご飯はいつもの半分にするとか。

1日外出する日は体をよく動かすので糖質をしっかり摂るけど、デスクワークや自宅で休日を過ごすなど活動量が少ない日は主食やお菓子を控えるなど、ケースバイケースで糖質制限を取り入れると、体のバランスを崩さずに代謝の良い体作りができます。

糖質制限を始めて体が冷えるようになった、という人は少しずつ糖質の摂取を戻していきましょう。ただし、お菓子などではなく、ご飯を。ご飯であれば脂質も含まないのでパンや麺類に比べて太る心配はありません。

適量は、1食で女性用茶碗に軽く盛る程度です。芋類、かぼちゃ、お菓子を多く食べた日はご飯の量をいつもより減らすなどして帳尻を合わせましょう。そして、体の冷えを改善するために、半身浴や岩盤浴など温浴で代謝も上げていきましょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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