ボロブドゥール寺院遺跡群への道
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方形壇の最上段にあたる露壇から眺めた三層の円壇と大ストゥーパ。これより上は聖域中の聖域で、「世界」と「私」の区別が消える涅槃(ニルヴァーナ)の領域だ
ボロブドゥール見学の起点はジョグジャカルタ。日本からの直行便はないので、インドネシアのジャカルタやバリ島のデンパサール、マレーシアのクアラルンプール、シンガポール、台湾の台北等を経由する。LCCや格安航空券で3万円弱から。ツアーは4日間10万円前後から。
■周辺の世界遺産
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格子窓越しに見る釈迦如来
「ボロブドゥール寺院遺跡群」はジョグジャカルタから約40kmにあり、ギワガン・バスターミナルから1時間半ほど。「プランバナン寺院遺跡群」は公共バス=トランス・ジョグジャで簡単に訪ねられる。ジョグジャカルタではふたつの世界遺産を訪ねる現地ツアーが毎日催行されており、ホテル等で申し込むことができる。
「サンギラン初期人類遺跡」はソロ(駅名:ソロ・バラパン)という街が起点。ジョグジャカルタからソロへは電車で1~2時間ほど。ソロ駅からはバスを乗り継ぐ必要があるので、タクシーのチャーターが便利だ。
バリ島経由なら「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学の表現としてのスバック・システム」、シンガポールやクアラルンプール経由なら「マラッカとジョージタウン、マラッカ海峡の古都群」や「シンガポール植物園」に立ち寄れるので、ぜひオススメしたい。
ボロブドゥールのベストシーズン
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北面の様子。壁龕(へきがん。窪み)内の仏像は不空成就如来坐像。色界では、東西南北の順番で阿しゅく、宝生、阿弥陀、不空成就の各如来が座している。そして色界と無色界の間には毘盧遮那仏、無色界には釈迦如来のみが置かれている
ベストシーズンは乾期の6~9月。ただし、湿度は高いものの一日中雨が降り続くことはあまりないので、雨期でも十分楽しめる。
世界遺産基本データ&リンク
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転法輪印を結んだ釈迦如来坐像。本来は像を覆うストゥーパがあったはずだが欠損している。同様に、ストゥーパの中に仏像がない場合もある
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大ストゥーパ。内部は空洞であるようだが、かつてはブッダの遺灰が入っていたともいわれる
登録名称:ボロブドゥール寺院遺跡群
Borobudur Temple Compounds
国名:インドネシア共和国
登録年と登録基準:1991年、文化遺産(i)(ii)(vi)
【関連サイト】
- プランバナン寺院遺跡群/インドネシア
- 未来の世界遺産2 バガン(世界三大仏教遺跡)
- アンコール/カンボジア(世界三大仏教遺跡)
- 探究! 世界遺産と世界のピラミッド
- インドネシア共和国観光 クリエイティブエコノミー省
- マノハラ(公式サイト。英語、インドネシア語)