変わり種好きにピッタリ
普通の草花では物足りない、室内で楽しみたい……。そんな方には「でるまっしゅ」はいかが?見ての通り、おウチでキノコを育てて食べちゃおう!という商品です。既に市場に出ていますので、「おっ?!」と注目した方もいらっしゃるかと思います。
この「でるまっしゅ」、現在シイタケ、シメジ、ナメコ、エノキ、ヒラタケの5種類を展開していますが、担当者によると馴染みがあって収穫も早い「シイタケ」がオススメだそうですよ。ガイド個人としては、ヒラタケが好みなんですが、シイタケに比べて収穫まで日数を要するということで、まずはシイタケをクリアした上級者向きといったところでしょう。
※カネコ種苗株式会社
注目!新しいスタイルの鉢
お次は、省スペース・生育良好・リーズナブル! と三拍子揃った一品、「ベルポット」です。一見したところ、底面が水切りメッシュになったビニール袋? と言った感じですが、実はこの袋には様々なアイディアが施されているのです。
まず本体部は太陽熱の吸収を高める、着色プラスチックフィルムでできています。そしてメッシュ部は二重構造で、底面2cmくらいは保水部、その上からプラスチックフィルムまでは通水部になっていて、水やりと同時に土中に酸素も入りやすい構造になっています。つまり通水性、保水性、通気性を兼ね備えた鉢になっているのですね。
これによって根張りが良くなり、鉢の大きさに対して従来の鉢よりも株が大きく育ち、野菜は収量も増加。なおかつ省スペースで済むので、株数も増やすことができると、農家さん注目の品になっています。
さらに嬉しいのが、その価格です。アイディア展に展示されていた参考商品は3枚で250円と、リーズナブル!
もちろん家庭菜園だけでなく、草花にも使えます。その場合、生育が良いのはいいけど見た目がちょっと……と気になる方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、ガイド記事「イベントにみる、ガーデニングアイディア」でご紹介したような、レンガで簡易カバーを作れば、見た目もクリアできそうです。剪定枝などを利用した連杭で囲ってもいいですね。
※鈴木特殊化工株式会社
超高齢化社会に向けて
こちらは一般家庭向けではありませんが、これからの時代に需要が増しそうな「コミュニティプランター」のご紹介です。画像でおわかりの通り、車椅子など座ったままで作業ができる、レイズドベッドの大型プランターです。
デイサービスなど高齢者向けの介護施設で、園芸療法的に花壇を取り入れているケースは多いと思われます。ただ、その手入れの面では、ほとんどが職員の手によるものになりがちです。
このように、施設利用者が手入れしやすい環境というのも、これからは必要になってくるでしょう。また担当者の方から伺ったお話ですが、このような花壇を取り入れることで「指導のために他所から人が訪れる」というのも、施設利用者にとっては大変良い刺激となるそうです。
なるほど、「施設イコール家庭(世界)」になりがちな利用者にとって、時々訪ねてきてくれる人との会話やコミュニケーションというのは、とても重要なことでしょう。こういった設備が普及することで、生涯現役でガーデンニングを楽しむことができるといいなぁと感じました。
※株式会社中村製作所
■関連ガイド記事