金魚/はじめての金魚の飼育

金魚の飼育容器を選ぼう(3ページ目)

飼育容器を選ぶこと、それはすなわち、「金魚をどのように観賞したいのか」という問いに対しての、飼育者なりの答えなのです。金魚の見方にも、少しこだわってみませんか?

執筆者:吉田 真

本格派ならこれ? その他、非透明の容器

タライ

水さえ張れれば何でも飼育容器になる

金魚はもともと、池や瓶などに入れて観賞されてきたことから、上から見ることを主眼として改良されてきた金魚の品種も多いのです。特にらんちゅうや土佐金といった高級金魚はその傾向が強く、品評会等でも上から見たときの美しさで順位を競い合います。ちなみに、金魚の世界では、金魚を上から観賞することを「上見(うわみ)」と言っています。

その際使用されるのが、トロ舟やスイレン鉢といった容器になります。これらの容器は素材が透明ではないため、横から観賞はできませんが、その分金魚が落ち着き、金魚の品種ごとの特徴も出やすく、形、色とも良くなるというメリットがあります。前述したらんちゅうや土佐金の品評会で高評価を受けるようなすばらしい個体は、大抵こういった容器で育てられてきた金魚なのです。また、それ以外の品種であっても、横から見ると何の変哲もない金魚でも、上から見ると思いもよらぬ美しい色や柄を持っているといった場合もあるでしょう。ですから、せっかく金魚を飼育するのであれば、品種にとらわれることなくぜひ一度は「上見」に挑戦してみていただきたいと思います。

ちなみに、今回の記事では基本的に屋内で金魚を飼育することを前提にしていますが、屋外で金魚を飼育する場合には、非透明の容器を使用することをオススメします。ガラスやアクリルの水槽では、屋外の厳しい環境では劣化が激しく、水漏れ等のトラブルの原因になります。また、屋外では電源が必要な保温器具やろ過器の使用もなかなか難しく、あまり水槽を使用するメリットは無いと思われます。

最後に

金魚は同じ品種であっても、個体ごとの個性がハッキリした生き物です。全く同じ柄、体形の金魚は一匹たりともいないのです。

ですから、ぜひ自分が飼育することになったオンリーワンの金魚を、どう観賞するのが一番面白いのか、色々工夫してみましょう。その一匹の、新たな魅力を再発見できることでしょう。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でペット用品を見るAmazon で金魚用のペットグッズを見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます