審美歯科Dr.がオススメする、歯科GOODSの使い方

近年、歯への注目度が上がってきたと同時に様々なデンタルグッズが発売されるようになってきました。外国からも珍しいデンタルケアグッズが輸入されていますね。中には、どう見ても歯磨きとは関係の無さそうなユニークなデザインのものも。見ているだけで楽しくなってしまいます。

今回は審美歯科医師の目線で、基本的なデンタルケアグッズについてご紹介したいと思います。特に読んでいただきたいのは、今まで歯ブラシでしかお口のケアをしてこなかった方。お口の中はとっても複雑な構造。歯ブラシだけでは、汚れが落ちきらないのです。様々な道具を使い、隅々までスッキリきれいな口元を手に入れましょう。

1. 歯ブラシ

ヘッドが小さくシンプル!

ヘッドが小さくシンプル!

毎日のお口のケアに欠かせないグッズと言えば歯ブラシ。もともと1498年に中国の皇帝が豚の毛を骨や竹の台に植え付けたのが始まりだそう。太古の昔からあったのですね……それまでは爪楊枝のようなもので歯の間に詰まったものを除去していたそうですが、それだけでは全体的な歯の汚れを落としきることが出来ないですね。歯ブラシは歯の表面や隙間を一本ですべてカバーできる欠かせない優秀なデンタルケアグッズなのです。

最近では外国からの輸入製品も増え、色々な形・材質の歯ブラシが発売していますが……審美歯科医師としておすすめするのはヘッドの小さいシンプルなデザインのもの。日本人の顎は外国人の顎に比べて比較的小さく、外国製のヘッドの大きな歯ブラシだと奥歯まで届かないことがよくあります。口に入れる柄の部分がシンプルでないと、お口全体を小刻みにブラッシング出来ず磨き残しが増えてしまいます。

歯ブラシの毛の固さはミディアムを推奨しますが、少し歯ぐきが弱まっている方には柔らか目がおすすめです。柔らかいブラシで歯と歯ぐきの間をマッサージするように優しく磨くと良いでしょう。また、固めのブラシが好きな方もいらっしゃいますが、歯の表面を強く磨きすぎるのはとっても危険。歯磨き粉に含まれている研磨剤を強い力で歯に擦り付けてしまうと歯の表面のエナメル質が削れてしまいます。削れた部分には着色などの汚れが付きやすくなり、傷に入り込んだ汚れは歯磨きでは取ることができにくくなってしまいます。普通の固さのシンプルな歯ブラシで、歯を隅々まで磨いてみてくださいね。

ちなみに、歯ブラシは毛先が開いてきたらすぐに交換しましょう。毛先が開いてしまうと、歯を磨く能力が低下し、歯ぐきを傷つけることもあります。もったいないと思わず、歯ブラシはなるべく早いタイミングで交換しましょう。

2. デンタルフロス

スムーズにフロスを動かして

スムーズにフロスを動かして

デンタルフロスこそ歯ブラシと並ぶ2トップと言えるほど大事なデンタルグッズです。日本ではデンタルフロスがまだ普及していませんが、歯科先進国と言われるスウェーデンでは当たり前に使用されているのですよ。実は、歯ブラシだけでは歯と歯の間の歯垢を落としきることはできません。歯ブラシとデンタルフロスを使用するのが、「歯磨き」と言えるでしょう。

デンタルフロスの使い方のコツは、フロスを長く使用すること。大体、指先から肘までの50センチくらいを目安にすると良いでしょう。長すぎるかな?と思っても歯の数は約32本。それぞれの隙間をフロッシングしていくのにはぴったしの長さと言えるのです。フロスを通すときのポイントはゆっくりと歯と歯の間に挿入していくこと。勢いをつけてしまうと、誤って歯ぐきを傷つける恐れがあります。挿入の際はフロスをゆっくり前後に動かすのが上手にフロッシングするコツですよ。

フロスは歯に沿わせるようにして歯ぐきに少し隠れるくらいまで挿入してください。歯に沿わせるようにすることで、歯にこびりついた汚れを取ることができます。慣れないうちは、鏡を見ながらフロッシングするとスムーズにできますよ。

また、フロスにはワックスタイプとノンワックスタイプの2種類が市販されています。ノンワックスタイプの方が、歯垢をこそぎ落とすのには適していますが、ワックスが付いている方が滑りもよく使いやすいです。フロッシングを初めてされる方はワックスタイプから始めて、慣れてきたらノンワックスにするのも良いでしょう。

フロスに対する質問で多いのが、「フロッシングした際に出血がでたのでやめた方がいいのか」というもの。答えはNO。その出血は、今までフロッシングをしなかったことで、歯垢が歯と歯の間にたまり炎症が起きているサインです。フロッシングを使用することで炎症が治まり、出血しなくなってきますよ。歯ブラシと同じタイミングで使用しましょう。