「起業家列伝」と称して、ベンチャー企業経営者を中心に、ガイドの私とお付き合いのある人から、読者の皆さんのキャリア構築に参考になりそうな方をご紹介できればと思います。雲の上の存在ではなく、頑張れば手が届くような等身大のキャリアモデルをイメージして、人選を行っていきたいと考えています。
この風貌、一回会ったら忘れられないと皆さん感じることだろう。
今回は携帯電話の代理店を軸に事業を展開されている
株式会社アイランドの後藤慎太郎社長にキャリアに関するお話を伺いました。(インタビューは2013年2月26日、新宿野村ビルの最上階レストランにて行いました)
ガイド:事業を立ち上げるきっかけを教えて下さい。
後藤氏:18歳の時、サラリーマンとして就職しました。携帯電話のショップでの営業職です。1年目から卓越した成績を残し、色々な新しい提案をしたのですが、上司からは悉く却下されました。何とかやっていけるという自信もありましたので、稼いだ100万円を軍資金として、19歳の時に独立しました。
ガイド:かなりの早熟ですね。当時は順調に運んだのですか?
後藤氏:お蔭さまで19歳から22歳までの3年間でショップは20店舗位に増えました。当初は自分でショップを経営することが目標でしたので、直ぐに目標を達成することができました。但し、携帯電話の支払いが割賦形式に変わったことが原因で、あまりにも急拡大していったために、資金繰りがうまく廻らなくなるという修羅場を数年間経験しました。24、25歳の頃は落ち着きましたね。20代に3回、十二指腸潰瘍で入院しました。ストレスが原因だったかも知れませんね。
ガイド:18歳で就職されたとのことですが、背景には何かありましたか?
後藤氏:私は高学歴ではありません。高校は中退しましたし、若い頃は道を外しました。(20代後半に、大検を受検され、高校を卒業されたとのことです。)そこそこ裕福な家の一人っ子だったのですが、親族も所謂一流大学を出たエリートの方が多い家系でした。そういう環境の中で型にはめられることに嫌気がさし、より自由な環境を求めた結果としてぐれたのです。但し、学業成績は良かったほうでした。