リーダーシップ/リーダーシップ活用事例

ヘンリー・ミンツバーグ氏の実践型リーダーシップ(2ページ目)

先の2月14日、巷ではバレンタインデーでしたが、浮かれた気分を押さえつつ、自己研鑽のため、終日ワークショップに参加しました。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


コミュニティシップ・モデルの3つの視点

日本企業はコミュニティシップ・モデルの象徴!

日本企業はコミュニティシップ・モデルの象徴!

このモデルは3つの視点で捉えられています。1つ目がアートです。想像力や創造的発想の視点です。2つ目はサイエンスです。分析や体系的なデータを駆使して考えていく視点です。3つ目がクラフトであり、経験や現実に即した学習の視点です。

この3つの視点のバランスが重要であり、どの部分が強いかということでその会社の企業文化を読み取ることができます。

ワークショップではこの3つを数値化するワークがありましたが、ガイドの私は5点、3点、2点(全体で10点)でした。ミンツバーグ氏が例示説明されたものと偶々同じ得点でしたが、このバランスは起業家が多いとミンツバーグ氏はコメントされていましたが、確かに適合しておりました。

考えることよりも実践第一、五感を駆使した舵取りを

これまでのリーダーシップ・モデルを職業としてのマネジメント、サイエンスと捉え、新しいコミュニティシップ・モデルを実践としてのマネジメント、アート&クラフトと捉えています。

このコミュニティシップ・モデルは考えることではなく、見て行うこととしての意思決定を重視しています。計画としての戦略ではなく、学習としての戦略です。MBAではなく、実践的経営のマスターを重要視しています。(→ご参考文献 「MBAが会社を滅ぼす」

戦略策定にはMBAでの教育に代表されるように、策定のためのフレームワークが存在しますが、あくまでも現状を要素還元主義で整理しているものに過ぎません。

環境の変化が激しい今日、頭でっかちにならず、実践第一主義で五感を駆使して時代を読み取り、舵取りしていくことがますますこれからのビジネスリーダーにとって求められることでしょう。

【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonでリーダーシップの書籍をチェック!楽天市場でリーダーシップ関連の書籍をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます