マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

誰も教えてくれない間取りの見方3. パンフレット(2ページ目)

マンションのモデルルームに行くと、最後にずっしりと重いパンフレット類が渡されます。今回は、このパンフレット類の見方をお教えします。必要な情報は、ほんの一握りです。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

ちょっとひねくれたマンションパンフの見方
2、図面集 

図面集を見る時には工夫が必要です。配置図には道路の位置や幅は表示されますが、隣地の建物の記入はありません。配置図に現場で見た周囲の建物をメモすると、間違いがありません。

また各タイプのプランを見る時は、自分でベッドを書き入れてみることをお勧めします。縮尺は1/80とか1/70など分かりづらいですが、例えば1/80の縮尺では、1mは1000mm÷80=12.5mmつまり1.25cmになります。ベッドは約1m×2mですから、1.25cm×2.5cmになります。これを書き込んでみると、「実際にベッドを置いたらドアにぶつかってしまった」という失敗は減るでしょうし、他の家具の大きさの目安にもなります。


ちょっとひねくれたマンションパンフの見方
4、そのマンションを紹介する写真やパース

マンション紹介パンフレットの多くは、コピーライターが考えたであろう言葉がちりばめられています。曰く「時空を超えた空間」「新たな洗練の景」「風趣な序章」など、響きの良い言葉、でもよく考えると意味不明の言葉が多いかと。

そしてオプション満載で、生活につきものの雑多な物が置かれていない美しく飾られたモデルルームの写真。この1冊は、無視はしないまでも、頭の片隅に置いておく程度にしたほうが無難です。


ちょっとひねくれたマンションパンフの見方
5、周辺のお店や施設、交通機関の情報

「生活ガイド」などの名前がついたものになります。付近のお店などが紹介され、便利な資料です。気をつけなければならないのは、良いお店は紹介されても、迷惑なお店は載っていないことです。たとえ隣にうるさいパチンコ屋があっても、それは書かれていません。スーパーはどんなに品揃えが乏しくとも「近くにスーパー有り」と紹介されます。

また、駅や施設への距離は「徒歩○分」と表示されますが、それは1分80mで歩いた時の時間です。途中に坂があったり、荷物があればそれ以上はかかるでしょう。つまり、このガイドを参考に実際に自分の目で見て、自分で歩いてみることが必要です。


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