マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

誰も教えてくれない間取りの見方2. 立体で捉える

「平面」はプラン図をみればおおよそ想像できると思いますが、「立体」はどうでしょう。ベテラン一級建築士の、「立体」で捉える独創的な間取りの見方をご紹介します。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

前回「誰も教えてくれない間取りの見方1.間口スパン」は、住みごこちのよい間取りを「平面」で見分ける際の肝となるスパンについてご説明しました。

私が主宰するマンション評価ナビで、調査・評価を担当しているベテラン一級建築士の「立体」で捉える独創的な間取りの見方をご紹介します。
 

「立体」で捉える間取りの見方

マンションの価格を見る時「坪単価」あるいは「平米単価」という考え方があります。価格を専有面積で割り、同じ広さあたりの価格に換算して物件同士の高い安いを比較するやり方です。

例えば専有面積50平米のAマンションと80平米のBマンションがあり、いずれの価格も4000万円だとしましょう。この場合Aマンションの平米単価は4000万円÷50平米=80万円。Bマンションは4000万円÷80平米=50万円ということになります。1平米あたりの単価で比較できるので、そのマンションの割高感・割安感がある程度は正確につかめるというわけです。「このマンションは平米単価が○○万円だから、この地域にしては安い」とか、「高い」とか。ただし、日常的には平米単価を3.3倍した「坪単価」で比較することが多いようです。

いずれにせよ坪単価や平米単価は、広さという「平面」の世界の単価です。しかし、考えてみると、こういった「平面平米単価」の他に「体積立米単価」と言う考え方も成り立つのではないでしょうか。「専有面積」だけでなく、「専有体積」でも考えるのです。 
 

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