「幸せな主婦」に満たされない思いが湧く訳
何不自由ない生活なのに、何かが満たされない・・・・・・
たとえば、理想の男性と結婚をしてあこがれのマイホームを建て、子どもにも恵まれたBさん。夫の収入で生活は安定し、義父母も優しくて、ご近所のママ友付き合いも良好。「何の不満もないんだけど、何かが足りないような気がするの……」。女友だちにうっかりこんなグチを言ってしまうと、速攻でブーイングを浴びそうです。
Bさんは、その「足りない何か」を満たすために、家のインテリアをステキにしたり、ピカピカに家を磨きたてたりするかもしれません。でも、そうした衛生要因の充実ばかりを図ったとしても、Bさんの「不満」がなくならないだけで、「満足」は得られないでしょう。
「動機要因」に夢中で、「衛生要因」を怠ると?
動機要因ばかり追いかけて、家庭の衛生要因を軽視していませんか?
ただしこの際、家庭の衛生要因も怠らないように注意しなければなりません。「家事や子どもの世話は二の次」「自己実現にばかり散財している」、というように動機要因の充実にばかり夢中になっていると、たちまち家庭の衛生要因が貧弱になり、家族の不満が高まってしまうでしょう。こうして家庭にほころびが目立つようになると、主婦としての充実感が失われてしまいます。
仕事でも家庭でも、衛生要因と動機要因の双方が満たされたときに、初めて「ここにいてよかった」という充実感が湧き、生活を楽しく続けていくことができるのではないかと思います。