やはり阪急>JR>阪神
「なんだ、知ってるよ」と言われそうですが、このようにビジュアルで見るとよりはっきりとわかります。芦屋川~住吉川間についてはより鮮明で、上(北)から下(南)、阪急からJR、阪神に行くにつれてどんどん色が薄くなっています。阪神間「最強」の駅は阪急「岡本」駅で「駅別坪単価253」。そこから一番近い阪神線の駅は「青木(おおぎ)」駅で約1.5kmしか離れていません。徒歩約20分。その「青木」駅は「駅別坪単価150」。たった20分しか歩いてないのに(たった、でもないかな?)、相場は6割です。生活圏もそれほど変わりませんから、阪神沿線、大変お得と言えましょう。
阪急「岡本」駅とは対称的に南北間の差が少ないのは阪急「御影」駅。一番近い阪神線の駅である阪神「御影」駅とは約1.2km、徒歩15分の位置関係ですが、「駅別坪単価」はどちらも同じ199。ちなみにその間にあるJR「住吉」駅も198であり、ほぼ同じ数字。JR「住吉」駅の数字はJR「摂津本山」駅と大差なくバランスがとれていますが、阪神沿線も同じ数字ということに少し違和感を感じたので阪神「御影」駅の詳細データをみました。
阪神「御影」駅のローデータでは、過去5年間に発売されたマンションが100%近隣商業地域かつ徒歩5分以内とありました。おそらく阪神「御影」駅駅力が、駅前タワーマンション一棟のみであらわされているようです。隣の阪神「住吉」駅「駅別坪単価」も198と高数字ですが、数字の根拠となる事例は最新のもので2004年。リーマンショック前の相場で駅力があらわされている事になり、戸数が少ないながらもほぼ毎年供給がある阪急「御影」駅と同列で比べるのは公平性に欠けます。
とはいえ「供給が少ない」のは需給の関係で考えれば「相場が高くなる」方向であり、違和感があるとて現実にこのような数字(阪急=JR=阪神)がでています。住吉川~石屋川間エリアの南北の相場差は、芦屋川~住吉川間のエリアよりは少ないということが言えます。
南北差は、北>南となっていますが、東西の関係はどうでしょうか? 次のページでみてまいりましょう。