第2位 ニンテンドーランド

ニンテンドーランドの図

マリオチェイスとは逆に、追いかける側がWii U GamePadを持っているのがどうぶつの森キャンディーまつり。これもシンプルなゲームですがいままでにない面白さがあります

新ハード、Wii Uの同時発売タイトルとして任天堂から2012年12月8日にリリースされたニンテンドーランドが第2位です。ニンテンドーランドこそ、現時点でWii Uのポテンシャルを最も発揮しているソフトだと思います。ニンテンドーランドには12のアトラクションが収録されていて、1人プレイのものから、最大5人で遊べるものまで用意されていますが、やはり格別に面白いのは多人数プレイ。特に5人で遊ぶと最高です。

例えば、ピクミン アドベンチャーでは、Wii U GamePadを持った1人がオリマー役、タッチパネルを使ってピクミン達を操ることができます。そして残りのWiiリモコンを持った4人は、なんとピクミン役です。ピクミンというゲームは、ピクミンを誘導はしますが、ピクミンはプレイできません。Wii Uではそのピクミンになれるのです。オリマーに呼ばれれば強制的に集まって、壁が邪魔なら壊しますし、敵のチャッピーに投げられればへばりついてボコスカ殴ります。蜜を見つければチューチュー吸って、そのうち頭に花が咲いてパワーアップ。

オリマーの言うことをきかずに花の蜜ばっかり吸ってるピクミン、とにかく敵に突撃してやられちゃうピクミン、臆病で中々戦わないピクミン、このゲームのピクミンは従順とは限りません。みんなであーだこーだ言いながらあっちの壁を壊し、こっちの蜜を吸い、敵がキタと大騒ぎするのが本当に楽しいのです。

ピクミン アドベンチャーは協力プレイのゲームですが、対戦ものもあります。マリオチェイスはWii U GamePadを持つプレイヤーがマリオとなって、Wiiリモコンを持つ4人のキノピオから逃げる追いかけっこ。ただし、Wii U GamePadにだけマップが表示されて、全体の地図と誰がどこにいるかを把握できます。

人数の有利不利と、情報の有利不利が実にうまく作用して、絶妙のゲームバランスを生みます。マリオ側はマップをみながら、キノピオの裏をかくように行動しますし、キノピオはみんなで声をかけあってマリオをハメなければいけません。

ゲームが終わると、テレビにマップが表示されて、マリオがどう逃げたか、キノピオがどう追いかけたかがリプレイで表示されます。これを見ると「ああっ、黄色のキノピオ全然違うとこ行ってるよ~」とか「あの時惜しかったんだ―!」とか、また盛り上がるんです。

とても12のアトラクション全ては紹介できませんが、Wii U GamePadを上手く使ったゲームがたくさん入っていて、他のハードでは中々味わえないゲーム体験が楽しめるのです。

第1位 風ノ旅ビト

風の旅ビトの図

あまりに美しくて、言葉も出ず、まばたきもできず、ただただ画面を見つめてしまいます

いよいよ、2012年、ゲーム業界ニュースガイドの個人的に面白かったゲーム第1位です。それは、2012年3月15日にSCEからPlayStation3用タイトルとしてPlayStationStoreで配信された「風ノ旅ビト」です。ダウンロードのみの販売ということで、知らない人も多いかもしれませんが、このゲームは衝撃的でした。

実はこのゲーム業界ニュースでも1度ご紹介しているんですが、ガイドはこのゲームをクリアして、なんだか頭がボーッとした気分になって、「ああ、紹介しなきゃ、これを知らない人にすぐ紹介しなきゃ!」と思って記事を書いたことを覚えています。ライターとして紹介するべきだと考えるゲームと、自分の好きなゲームが完全に重なった例ですね。

風ノ旅ビトは、旅をするゲームです。もう少しゲームをプレイした時に感じるニュアンスに近づけるならば、旅のようなゲーム、と言った方がいいかもしれません。

ゲームをスタートすると、赤い布に包まれたプレイヤーキャラクターがチョコンと座っています。この人が誰なのか分かりません、男か女かもよく分かりません、言葉も話しません。目についた丘に向かって進むと、視界が開け山が見えます。山頂が光り輝いていて、なんとなくあそこへ行こうと思ったら、それが旅の始まりなのです。

そこで待っているのは、まばたきをするのも忘れるぐらい美しい世界を行く旅です。広い広い砂漠、不思議な赤い布に触れればプレイヤーは風に乗ってフワッと飛ぶように進みます。砂は時に黄金色に輝く大きな河となって流れ、夕日になってキラキラと輝けば、みたこともないような神々しい風景がそこにあります。その美しさには、ため息をつくばかりで、旅先で素晴らしい景色を観た時に、胸がスーッとするような、そんな力を持っています。

しばらくプレイすると、仲間に出会うことがあります。自分と同じような風貌。相手も、自分もしゃべりません。ボタンをおせば、言葉にならないような信号を出すことはできますが、ただそれだけです。それでも何か、こっちにこいと言ってる気がする、一緒に遊ぼうと誘っている気がする、お互い言葉を交わせないのに、何か心が通じ合った気がして、仲間になったような気がします。この仲間の正体がなんなのか、それはここでは伏せておきますが、それを知った時、また、不思議な気持ちになるのです。

風ノ旅ビトは、ゲームというものが表現であるということを思い出させてくれます。そして、表現の力というものを教えてくれます。1,200円で購入できて、たった2時間くらいでクリアできてしまいますが、その2時間は本当に大切な思い出になる。そんなゲームです。

ガイドが面白いと思った2012年のゲームベスト5、いかがだったでしょうか。これを書いていてつくづく感じましたが、面白いゲームというのはたくさんあるんです!