歯のホワイト二ング・口臭対策/口臭対策

唾液で歯も顔も若返らせて

普段気に留めることの少ない唾液ですが、歯の虫歯・歯周病予防や口臭予防、ほうれい線予防など、実は大活躍しているのです。今回は、唾液の活躍ぶりを審美歯科目線でご紹介します。

石井 さとこ

執筆者:石井 さとこ

歯のホワイトニング・口臭対策ガイド

唾液って大事なの?

飴をなめたり、ガムを噛んだりするとどこからともなく出てくる唾液。みなさんは、この唾液の役割などについて考えてみたことがありますか。実は唾液とアンチエイジングはとっても密に関係しているのです。若返りには欠かせないアイテムが唾液なのです。

私は取材や著書で、“唾液は天然のデンタルリンス”だとよく伝えています。唾液は虫歯や着色の原因になる汚れや、口臭の原因になる細菌を洗い流し、歯の表面を潤して口元を美しく見せることができるのです。唾液はお口元の美しさに、とても大きく関係してきます。今回は唾液がどうアンチエイジングにかかわってくるのか、どうやって唾液を出せば良いのか、などについて写真と共にご紹介していきましょう。

唾液が出にくい人はドライマウスの危険性あり!

しょっぱいものや辛い物を食べたわけでないのに、妙に口の中が乾く、舌の上がパサパサする、という人は要注意です。唾液が出にくいドライマウスになっている可能性があるでしょう。ドライマウスとは口腔乾燥症といって、加齢や食生活、ストレスなどが影響して唾液の量が減ってしまうこと。

唾液の量が減ると、口臭の原因になる細菌が繁殖しやすくなってしまったり、虫歯の原因となる菌が歯に留まりやすく虫歯や歯周病になりやすくなったりしてしまいとても危険なのです。お口が渇きやすいと感じたら、すぐに検査を受けた方が良いでしょう。また、軽い症状の人もお口が渇きやすいと感じたら、ガムや飴などを口に入れて唾液をどんどん出すように心がけましょう。また、ストレスや食生活もドライマウスの因子になりますので、規則正しい生活を心がけてくださいね。

歯がきれいなのは唾液のおかげ?

歯の表面のざらつきや黄ばみをお悩みの方には、ホワイトニングもおすすめですが、その前に唾液をだすように意識されることをおすすめします。

唾液にはさまざまな作用があります。飲み物や食べ物が歯や歯の隙間に沈着しないように洗い流す「浄化作用」、唾液の抗菌物質の成分が虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑制する「抗菌作用」、歯の表面のエナメル質を修復し、小さな虫歯なら治してしまう「再石灰化作用」など、お口を健康に美しく若々しくしてくれるのです。

よって、唾液が少ないと飲み物や食べ物のカスが歯に残り虫歯や歯石・着色の原因になりますのでご注意を。唾液の減量によって歯の美しさが奪われていきますからね。常に唾液で歯を潤し、汚れにバリアーを張りましょう!

唾液腺から唾液を出しましょう

耳下腺はこめかみの下で耳たぶの延線上です

耳下腺はこめかみの下で耳たぶの延線上です

唾液を出す方法として、唾液が出てくる3つの唾液腺を直接刺激するというものがあります。1つ目の唾液腺は耳下腺と言って耳の前の下部(こめかみより少し下の耳たぶの横)にあります。一番大きい唾液腺で若返りのホルモンを分泌します。2つ目は顎下腺と言い耳下腺のさらに下にあり、あごの付け根の内側にあります。3つ目は舌下腺と言いまさに舌の下にあります。これらを指で押してみてください。唾液がジュワーっとそこから溢れてくるはずです。時間があるときに直接唾液腺をプッシュしてみましょう。

また、この3つの腺はとってもこりやすいところです。刺激をすると唾液が出るとともにリラックス効果も生み出します。ふとした時に唾液腺をプッシュしてみてくださいね。

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    (ミーコ)明日きれいになれる!ビューティ特集&コラム

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます