製造工場は、世界でたったひとつ
「もったいないという意識は、日本人の数倍高い」。ポーゲンポールジャパン代表取締役社長の川島さんは、ドイツ人気質をそのように表現する。「そもそも入れ替えるという発想を持ち合わせていない。だから、驚くほど堅牢で耐久性が極めて高い」。その点に関しては「間違いなく、ドイツ製品が世界一」(同)。そして、ドイツキッチンの御三家(ジーマティック、ブルトハウプ、ポーゲンポール)のなかでも、「ポーゲンポール」はその品質において絶対的な地位を保っているという。「例えば」と、立ち上がった川島さんは、キャビネットの扉を開き、棚板を止めるビスの穴を指さした。この具体的な内容は、ショールームに行って直にご覧いただきたいと思う。実際に見て確かめたい点は他にもたくさんある。吊り戸棚と壁の隙間もそう。湿気がこもらない工夫が施されている。安全基準も高い。ホルムアルデヒドの放出基準値はドイツが日本の10分の1、だが「ポーゲンポール」はさらにその10分の1の値をガイドラインに定めている。
現在、「ポーゲンポール」は世界73カ国で展開しているが、製造工場はドイツ本国にたったひとつしかない。また、マイスターを呼ばれる熟練の職人が、全製品に対して最終的なクオリティチェックを行い、検査済のハンコが押されたものだけが出荷を許されるという。だから、日本で発注するときは、最短でも3ヶ月半、できれば4ヶ月半の納期をみておく必要がある。
*「サイルストーン」(右上の画像)とは。約90%の水晶と約10%の樹脂を混合し加工したもの。天然石より高い撥水性、耐衝撃性を有し、抗菌性、耐酸性にも優れた天板カウンターに最適。米国で75%、ヨーロッパではじつに90%のシェアを誇るそうだ。バリエーションの豊富さ、高級感、清潔さという点で、ぜひ検討したい素材のひとつ。
昨年実績(平均)は、540万円
「高額なイメージをお持ちの方も多いようですが、昨年は280万円から1200万円までのキッチンをご提供できました」と川島さん。昨年の実績平均で1件あたり540万円。今年は、いまのところそれを上回る630万円で推移しているそうだ。ちなみに、最上級ラインはポルシェデザイン(2500万円)。ショールームに展示されているポルシェデザインは、ミーレ、ドンブラハなど世界の一流メーカーが組み込まれている。そして、驚くことにそれぞれがこのポルシェデザイン用の仕様を開発し提供している。こちらも一見の価値あり。ご承知のように、昨年来急激なユーロ安が続いている。「ぜひこの機会にご検討を」(川島氏)。
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