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新居の耐久消費財、何にどれくらいかける?(2ページ目)

住宅購入資金の相談をお受けしていると、「新居への引越し代や家具代も侮れないですよね」という話題がよく出ます。どれくらい新調するかにもよりますが、大体100万円くらい見積もる方が多いようです。実際、新しく住宅を購入した人は、何にどれくらいお金をかけているのでしょうか? 今回は、新居の家具等にかけるお金についてご紹介します。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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高額な耐久消費財、どれくらい?

購入割合が高かったカーテンや照明器具は、平均購入額としては1万6千円から1万8千円と、それほど大きな額ではないのですが、高額なものを買う場合は、予算取りをしっかりしないといけません。購入した世帯の平均購入額が大きい品は、次の表のとおりです。
住宅金融支援機構「新規住宅取得者の耐久消費財購入実態」をもとにガイド平野直子が表作成

住宅金融支援機構「新規住宅取得者の耐久消費財購入実態」をもとにガイド平野直子が表作成


新車は約240万円、中古車で約86万円と、乗用車が上位を占めているのは想像しやすかったのですが、太陽光発電システムが約177万円、と車1台に匹敵する金額ということが分かりました。ただし、新居のタイプによってかなり差が出ています。一戸建て(新築)と建売住宅を取得した人が、太陽光発電システムにかけた費用は、約180万円とほぼ平均額ですが、新築分譲マンションの場合は、導入する規模が小さいのか、約32万円でした。一方、中古住宅の場合は、耐久性などの補強工事などが必要なのか、約200万円と平均を上回る額となっていました。

人気上昇中! 太陽光発電システム

太陽光発電システムも、人気上昇耐久消費財の1つ!

太陽光発電システムも、人気上昇耐久消費財の1つ!

こんなに費用がかかるなら、太陽光発電を導入する人は少ないのかしら? と思いきや、購入世帯の比率は高くなっているようです。前回の調査では、「太陽熱温水器・太陽光発電システム」としても購入世帯比率が1.3%だったそうですが、今回の調査では「太陽光発電システム」だけでも、総合で8.5%の購入比率。一戸建て(新築)に至っては、17.5%と、約6世帯に1世帯が購入していることが分かりました。建売住宅では6.6%、新築分譲マンションでは2.0%、コストがより多くかかる中古住宅でも2.4%と、前回調査を上回っていました。

様々な電力事情、環境問題について意識も高まり、国や自治体からの補助金制度なども知られるようになってきたので、今後の光熱費削減のためにも導入しようと考える人が増えたのだと思います。
●太陽光発電システム補助金制度申込み公式サイト「J-PEC太陽光発電普及拡大センター」

>>マイホーム購入後の暮らし、どこを節約する?

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