「毒気たっぷりな言葉」が嫌な気持ちを増やしている!? 

kotoba1

何気なく口につく言葉が毒気たっぷりになっていませんか?

嫌な気持ちになるとき、どんな言葉が頭に浮かんでいますか? 「ふざけんな」「うぜーよ」「めんどくせー」・・・・・・こんな爆発しそうな言葉で、頭がいっぱいになっているのではないでしょうか? でも、知っていましたか? 実は、ちょっとした怒りで口をつく「言葉づかい」そのものが、ストレスを増やしている可能性があるのです。

そもそも、嫌な気持ちになったとき、その気持ちを吐き出したくなるのは自然な反応。口に出せば、抑えていたモヤモヤが解放され、すっきりします。でも、最初に口をつく言葉が「ふざけんな」「うぜーよ」「めんどくせー」といった言葉なら、それだけでは終わりません。その「毒気たっぷりな言葉」が呼び水となって、頭の中には攻撃的、否定的、嘲笑的な言葉があふれ、止められなくなってしまいます。

こうした言葉を言えば、ひとまずスカッとしますが、その後の苛立ちは何倍にも膨らみます。さらに、そもそもその毒気たっぷりな言葉は、本当にあなたの気持ちに近い言葉なのでしょうか?

ふと浮かんだ言葉から毒気を抜いてみると? 

kotoba2

言い方一つで絆は簡単に壊れてしまうもの

一例をあげましょう。約束の時間を30分すぎても来ない恋人。駅の改札から出る人を眺めながら、心の中には「遅いな」「どうしたんだろう?」と、心配や苛立ちが募ってきます。電話をすれば、なんと相手からは「あ、忘れてた・・・・・・」という返事! そのとき口をつくのは、どんな言葉でしょう? 「ふざけんな!」「超むかつく!!」と言いたくなるかもしれません。

しかし、それを言う前に、もっと別の言葉を探してみましょう。意識しないと、毒気たっぷりな言葉がそのまま出てしまうものですが、もっと別の言い方もできるのです。たとえば、「まさか。ひどい!」「どうして? 困るなぁ」という言い方。すると、どうでしょう? 出した言葉によって、感じる苛立ちがまったく違いませんか?

これは、自分の気持ちにウソをついているわけでもなく、また、無理にポジティブ・シンキングを試みているわけでもありません。実際に、当初本人が感じていた気持ちは、「ふざけんな」「超ムカつく」より、後者の、「まさか。ひどい!」「どうして? 困るなぁ」に近いはずなのです。なぜなら、怒りは「第2感情」であり、「ふざけるな」「むかつく」は、「ひどい」「困る」の後に浮かぶ言葉だからです。つまり、毒気たっぷりな言葉は、無意識のうちに自分の中で苛立ちを盛りつけ、育ててしまった言葉なのです。

いったんそうした言葉を口に出してしまうと、その言葉に引きずられて怒りが燃え盛り、「あんたってサイテー!」「もう二度と一緒に行かない!」と極端な感情、極端な結論へと向かってしまいます。こんな言葉をかけられたら、相手だって黙っていられません。こだまのように反応して「なんだよ! キレるなよ!!」と爆発し、2人の関係は最悪なものになってしまうでしょう。実際に、こんな小さなきっかけから、別れてしまうカップルも少なくありません。

しかし、最初の言葉が「まさか! ひどい」「どうして? 困るなぁ」というシンプルな言葉ならどうでしょう? 自分自身も、それほど攻撃的な気持ちになりませんし、相手もシュンとなって、もっと素直に「ごめんね」を言える気持ちになるでしょう。こうしたやりとりができれば、怒りの応酬で終わるような事態にはならないはずです。