<物件見学レポート2(周辺環境)>
戸建て低層集合住宅が中心の閑静な住宅街です
周辺環境はというと、第ニ種低層住居専用地域に建っています。低層住宅の良好な住環境を守るための地域で第一種低層住居専用地域に次ぐ厳しい規制のかかった用途地域ですから主として、一戸建てや低層の集合住宅が中心の閑静な住宅街です。敷地は、元住宅公団が分譲した昭和33年築の「うぐいす住宅」跡地。敷地内には公園や樹木も多く、緑豊かな代官山のシンボル的な存在だったようです。築50年を目前に老朽化した集合住宅を、等価交換による建て替え事業です。総合設計制度を利用し容積率の緩和により11,000平米の敷地に7階建て(一部6階、地下1階)6棟総戸数244戸に建て替えたものです。総合設計により敷地の北側の一部を提供公園、東側の一部を並木のある歩道として提供しています。
また、敷地の西側に隣接しているのは、元ノースウエストのタウンハウス型の社宅を賃貸マンションに建て替えた6階、地下1階建10棟総戸数139戸の賃貸マンション「ラ・トゥール代官山」(どの住戸も200平米程度の広さを持ち、家賃も月額200万円と高額)。東側には「ラ・トゥール代官山」が提供した古い自然林の小さな公園。通りを隔てて緑深い常泉寺(お墓はなし)があります。北側は前述した提供公園の向こうに、一戸建てや古い集合住宅、セルリアンタワーなどが建っています。南側には古い集合住宅や代官山アドレスが建っています。
東側の前面道路を隔てての、緑深い常泉寺。常泉寺に面した住戸は、この緑が借景となっています。
マンション北西側の戸建て群と、手前が当マンションの提供公園。6階住戸からの眺望です。
価格設定は階が上にいくほど高く設定されていますが、緑の眺望については高層階の魅力が乏しく、コストパフォーマンスの悪さを感じてしまいます。逆にいえば、既に売却済みの3、4階に魅力的な住戸があったように思います。
都心の大規模な中低層マンションを志向する人は、利便性だけではなく一戸建てに近い閑静な住環境を求めがちです。億を超えるマンションであれば、妥協するレベルも低くはないでしょう。
見学レポート3は、次のページ。