第4回パングランプリ東京
2012年9月29日、東京の6つのパン組合(東京都パン商工組合、東京パン連盟工業協同組合、東京都学校給食パン協同組合、東京青雲会、全日本丸十パン商工業協同組合、リテイルベーカリー協同組合)による、町のパン屋さんの製パンコンテストが開催されました。このコンテストは現在販売しているパン、もしくはこれから販売するパンを出品することになっています。毎年3種類のテーマが掲げられますが、第4回目となる今年は朝食向きの山型食パン部門、カレーパン部門、夕食向きの国内産小麦パン部門(国内産小麦100%使用)で審査が行われました。
今回の審査員(敬称略)は井上好文(社団法人日本パン技術研究所所長)鈴木信明(日本菓子専門学校)、中島進治(東京製菓学校)、渡邉政子(パン愛好家)、日野洋子(こんがりパンだパンクラブ)、そしてAll Aboutパンガイド、清水美穂子です。
2012年の表彰式は10月30日、八重洲富士屋ホテルで行われました。応募総数70作品の中から、8作品が選ばれ、全部門通して最も優秀な作品に東京都知事賞、部門それぞれの最優秀作品に連合会会長賞、続いて パングランプリ東京 大会会長賞が授与され、さらに今年は審査委員長特別賞も設けられました。
今年の受賞8作品をご紹介します。
東京都知事賞「巣ごもりカレーパン」
巣ごもりカレーパン
全部門中最高得点、最優秀作品として、株式会社ル・スティル(VIRON)の松田武司さんの「巣ごもりカレーパン」(284円)が東京都知事賞を受賞しました。松田武司さんは2年連続で最優秀賞受賞です。
かなり独創的なこのカレーパンは、カダイフを揚げ衣にしています。カダイフというのは小麦粉を極細麺状にしたトルコやギリシャが発祥の食材で、フランス料理にも使われることがあります。見た目の面白さと冷めてもパリパリの食感が残るのがいいところ。牛頬肉の赤ワイン煮入りのカレーをドーナツ生地に包んで揚げています。食感も香りも質の高さも、一皿の料理を味わうような楽しさでした。
松田武司さん
「パンに正面から向き合い、一から新商品を考えつくり上げる機会を与えてもらっていることに感謝しています。コンテストに参加することで、いろいろな方々との交流が持てるのも、とてもいいことなので、下の子たちも参加させたいと思っています」と松田さん。
松田さんはパンの国際大会モンディアル・デュ・パンに向けて11月8日に行われる国内選考決勝大会にも出場されます。
巣ごもりカレーパンは12月から、みんなのぱんやで販売予定です。
◆みんなのぱんや
住所:千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング B1F
TEL:03-5293-7528
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松田武司さん