温泉に薄毛予防の効能あり⁉
温泉で薄毛予防? 温泉の効能には、IGF-1が重要
IGF-1増やしといえば、トウガラシとイソフラボンの同時接種が定番ですが…
温泉の効能は泉質によって、実に多様に分類することができます。例えば、神経痛、筋肉痛、関節痛、打ち身、慢性消化器病、痔、冷え性、疲労回復、慢性皮ふ病、切り傷、やけど……といった症状の改善に効果があるとされているほか、飲用すると糖尿病や痛風、胃腸病や肝臓病の軽減に効果的という温泉も。
そして、これらの効能は、「温泉によるIGF-1を増やす効果」によってもたらされている可能性があります。というのも、IGF-1は育毛作用以外にも、炎症を和らげる作用、糖尿病を改善する作用、さらに胃潰瘍を改善する作用などがあり、温泉の効能とよく似た作用を持っているからです。
薄毛予防に効くのは「酸性泉」
「IGF-1」は糖尿病などの予防効果にも期待できる
ただでさえ気持ちよくリラックスできる温泉で、おまけに抜け毛・薄毛予防の効能もあるなんて!と喜ぶ方もいると思いますが、注意点を一つ。
温泉といっても、その種類はさまざま。水素イオン濃度(pH=ペーハー)で見ると、以下のように分類されます。
- 酸性泉……pH3未満
- 弱酸性泉……pH3~6未満
- 中性泉……pH6~7.5未満
- 弱アルカリ性泉……pH7.5~8.5未満
- アルカリ性泉……pH8.5以上
IGF-1増やしに効果あり……全国屈指の酸性泉は?
癌治療で訪れる人も多い秋田県仙北市の秘湯・玉川温泉
中性温泉でもIGF-1は上昇することが確認されていますが、やはり理想的なのはpH値が低く、酸性度数が高い温泉。例えば、全国屈指の酸性泉として知られる、pH1.2の玉川温泉(秋田県)、あるいはpH1.3の蔵王温泉(山形県)、さらに毎分3万6000リットル以上の湧出量を誇るpH1.7の草津温泉などは、IGF-1増やしには理想的な温泉といえるでしょう。
ちなみに、皮膚表面の物質の新陳代謝を活発にすることで美肌効果が期待されるアルカリ性の温泉水では、IGF-1の上昇は見られませんでした。
温泉に見立てた「おうち風呂」でも大丈夫
温泉に行けなさそうな方は自宅で温泉気分で入浴を
「忙しくて温泉に行く暇なんてない」という方は、ご自宅でプチ酸性温泉浴を楽しんでみてはいかがでしょう。市販されている酸性泉として名高い温泉の湯の華や入浴剤などを購入し、それを浴槽にたっぷり張ったお湯に入れて楽しむのです。
キロ単位で浴槽に投入しない限り、現地の温泉の酸性度数を再現することはできませんが、それでも時間をかけて入浴する意義は決して小さくありません。リラックスしてストレス発散、頭皮の血行を促すなど、抜け毛・薄毛を予防し、育毛・発毛を促進する効果は大きなものがあります。
また、入浴剤を特に使わず、一般の水道水を普通に沸かして入浴するだけでも頭皮の健康維持、促進には有効です。
というわけで、温泉に行こうと計画を立てている方は、できれば酸性泉に行くことをお勧めします。行けそうにない方は、ご自宅で、シャワーではなく、じっくりのんびり入浴を楽しむように心がけてください。
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