リストラ面談では最後まで部下を尊重する

リストラ面談のキーワードは、「共感」と「尊重」です。上司や人事担当者が共感的な対応をしてくれることで、本人のリストラのショックも多少は和らぎます。またリストラになったのは、自分が悪いのではなく、たまたま巡りあわせが悪かったに過ぎない、という認識を本人に持たせることも重要なポイントです。誰しも、自分の能力が不足しているからリストラの対象に選ばれたとは思いたくないからです。

「君が優秀なことは俺も知っている。しかし会社の業績は悪すぎた。君の能力を活かす場はここだけでは無い。このまま業績不振のこの会社に残るよりも、新たな道を求める方がいいかもしれない」と部下に語りかけることで、部下もリストラの原因を自分以外に求めることができ、気持ちの上では、落ち着くことができます。

また退職が決まった部下に対しては再就職支援会社の利用の促しや、勤務を離れて職探し等に専念させるなどの配慮も必要でしょう。

もちろんリストラですので、きれいごとでは済まないケースも多いと思います。しかしリストラ対象者を尊重し、ケアする気持ちを持ち続けることが大切だと思います。本人も上司も人事担当者も、できれば後味の悪い思いをしたくないという点では同じです。

上司や人事担当者へのケアも忘れずに

またリストラされる本人だけでなく、上司や人事担当者へのケアも必要でしょう。部下を退職させた後で、その上司がリストラ対象者ではないのに退職してしまうということは、よくあります。人事担当者も、リストラの数値目標(募集枠)を達成しなければならない一方で、リストラ対象者の心のケアまで気にかけなければならず、大変です。

上司や人事担当者に対しては、「リストラは会社が行うもので、あなた達が行うものではない」「あなた達は、会社の方針をリストラ対象者に伝えているだけだ」という認識を持たせることが必要です。つまり上司や人事担当者が必要以上に罪悪感を持たないようにしてあげることです。

それでも罪悪感を持つのが普通ですので、できれば、人事担当者や上司に対して、外部のカウンセリング・サービスなどを利用する機会を提供してあげるとよいでしょう。

リストラは本人だけでなく、上司、同僚、人事担当者も巻き込んだ辛いものとなります。できるだけ避けたいものです。


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