中房温泉で温泉満喫
中房温泉は足湯や蒸し風呂、地熱浴場を含めると16ヶ所もの個性溢れる浴場があり、それぞれ異なる自家源泉が注がれています。お勧めの浴場の詳細については別記事「中房温泉!自家源泉と湯巡りの一軒宿」に詳しく書きました。今回は何度も訪れたリピーターや、温泉にあまり沢山入れない初心者の方を想定して、気軽な気持ちで中房温泉のおすすめ浴場を紹介します。男性の場合、チェックインしてすぐ行って頂きたいのが大浴場です。何故なら、ここは夜に女性専用になってしまうからです。また湯原の湯も、営業が夕方に終了してしまうので、大浴場の次に行く必要があります。これらの時間に制約のある風呂を入り終えた方にお勧めしたいのが、緑に囲まれた美しい露天風呂「菩薩の湯」です。山奥に位置する中房温泉ですが、これ程緑に囲まれた美しい露天風呂は意外にもここだけ。お湯も中房温泉らしいすべすべ感が強いもので、足元も滑りますので注意が必要です。
もう一つお勧めの露天が湯原の湯です。二つの浴場があり、毎日男女交代しますが、左側の浴室の小さい湯船に注がれる、妙見の湯源泉の湯が最高なのです。毎日男女交代するので、翌朝も必ず行って反対側の浴室の湯と比較してみて下さい。
私が個人的に好きな露天風呂が、トップページ最初の写真で紹介した岩風呂です。大浴場が夜間女湯になってしまうせいもあり、男性はその向かいの岩風呂に自然に行く事になります。このように一見、積極的に選択したつもりもなく、露天とは言え宿泊棟に面して絶景が見える訳でもないのですが、深夜にのんびり浸かっていると、秘湯の風情がしみじみと感じられてきて、中房温泉に泊まっている事を嬉しさとともに実感できる。私には、そう感じられるのです。なお正面玄関が深夜に施錠されるので、本館(旧館)宿泊者には、この楽しみは味わえません。
簡単に紹介するつもりでしたが、中房温泉の事になると、やはり力が入って沢山語ってしまいました。最後に簡単に内湯をお勧めすると、やはり「不老泉」は必須だと思いますし、昨年登録有形文化財に指定された「御座の湯」も共同湯の風情でお勧めです。なお「温泉大プール」も、昨年登録有形文化財に指定されました。
次ページで、中房温泉の食事をご紹介します。