温泉/関東の温泉

標高の高い温泉で夏バテ解消!標高なんと1500m以上!

標高の高い温泉地は、真夏でも熱帯夜とは無縁の避暑地。都会で連日連夜続く熱帯夜で、夏バテや冷房病が心配な時は、標高1500m以上の高原の温泉に滞在するのがおすすめ。長野や栃木、群馬や岐阜などおすすめ温泉地を紹介します。夏バテを解消しましょう!

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド

標高の高い温泉を厳選!夏バテ解消にぴったり

標高が高い温泉(標高1500m以上)は、真夏でも涼しく熱帯夜とは無縁の避暑地でもあります。熱帯夜が連続する都会で生活し、夏バテや冷房病が心配な時は、標高1500m以上の高原の温泉に避暑を兼ねて滞在するのがおすすめ。カップルのデートにも最適で、夏バテもすっきり解消します!

しかし、高山の温泉の中には山小屋同然の所もあり、都会の人が夏バテ解消目的で気軽に訪れるには、滞在先の選択が必要になります。そこで今回は以下の3つの条件を満たす温泉地を中心に、夏こそ行きたい温泉地を紹介します!

(1)標高1500m以上で熱帯夜とは無縁。
(2)多数の宿があり、予算に応じて選択出来る。
(3)名湯と呼べるお湯の良さ。

   

一流ホテルの名湯!中禅寺温泉中禅寺金谷ホテル

標高の高い中禅寺温泉
晴天の露天風呂で名湯を満喫。石が沢山使われ、なかなかの風情。

中禅寺温泉は奥日光の名湯、日光湯元温泉からの引き湯です。この日光湯元温泉が丁度標高1500mにあります。そこから中禅寺温泉まで、その途中にも引き湯の温泉を利用したホテルが点在します。また、観光面でも魅力的なエリアですので、付近一帯として紹介します。
 
中禅寺金谷ホテルの温泉

内湯も完備。木立の間から中禅寺湖を望む


中禅寺温泉は、かなりの遠距離引き湯ですが、お湯が良好な名湯です。この事実から、逆に日光湯元温泉の湯の素晴らしさが証明されているといえるでしょう。基本的には白濁の硫黄泉ですが、天候条件等によっては、湯の色が緑かかった色になることもあります。そのような時は超ラッキーと思って、温泉の不思議さを体感して下さい。もちろん白濁のままでも、香りを中心に硫黄泉の良さを存分に堪能出来ます。
 
中禅寺金谷ホテルのロビー

優雅なホテルライフを予感させる美しいロビー


金谷ホテルと言えば、東照宮の前にある有名なクラシックホテルで、中禅寺金谷ホテルはその系列の超一流ホテル。ロビーのソファーを見ているだけで、格式の高さが分かります。

観光名所が揃っている日光ですが、東京からあまりに近く、いつでも行けると思っていながら、小学校の修学旅行が最後という人も多いと思います。そろそろ世界遺産になった日光を、童心に返って散策してみては? 避暑を兼ねた大人の夏休みを満喫しましょう!

■交通アクセス情報
  • 中禅寺金谷ホテル
  • 住所 栃木県日光市中宮祠2482
  • 電話 0288-51-0001
  • 日帰り入浴 13:00~15:00 1,300円
  • 東北道浦和ICから車で約1時間20分
  • Googlemap

鮮やかな緑色の湯! 熊の湯温泉熊の湯ホテル

内湯1
風格ある木造の浴室に、鮮やかな緑色の湯が満たされる。硫黄臭が意外と強くないのは、アルカリ性のため。

志賀高原には多数の温泉がありますが、その代表格が熊の湯温泉。標高1700mに位置しており、避暑には最適です。特筆すべきは湯の色が、あまりにも鮮やかな緑色だということ。しかも硫黄臭が控えめなので、入浴剤と間違える人もいるかもしれませんが、正真正銘の硫黄泉です。
 
熊の湯温泉ホテル

あまりにも鮮やかな緑色だが、もちろん入浴剤ではなく自然の色


硫黄臭はお湯が酸性の場合は良く香るのですが、アルカリ性だと控えめに感じられるのです。しかし、実際には日本有数の硫黄濃度を誇る名湯です。

内湯は加水を最小限にする配慮からか、結構熱めの温度調節です。もちろん温泉好きとしては、それは望む所。高原の冷えた空気の中で、本当に加水しているのかと思ってしまう程、熱い内湯に浸かる時に、この温泉の醍醐味を感じます。一方、露天は比較的温めの温度調節なので、気分に合わせて選択することが出来ます。

熊の湯温泉 熊の湯ホテルについては、以下の記事で詳細に紹介しましたので、併せてご覧ください。
熊の湯温泉!志賀高原のホタルは夏が見頃
 
熊の湯ホテルの露天風呂

熊の湯ホテルの露天風呂。温めの温度調節で長湯出来る


■交通アクセス情報
  • 熊の湯温泉 熊の湯ホテル
  • 住所 長野県下高井郡山ノ内町平穏7148
  • 電話 0269-34-2311
  • 日帰り入浴 12:30~15:00 1,000円(不定休、要連絡)
  • 関越道練馬ICから車で約4時間分
  • Googlemap
 

【標高1500m以上】その他、標高の高い温泉まとめ

万座温泉の万座プリンスホテル

日本を代表する標高の高い温泉。万座温泉の万座プリンスホテルと姉妹館の万座高原ホテル


他にも標高1500m以上の名湯は日本に多数あります。日本一標高が高い通年営業の温泉街(宿が複数ある場所)と言われるのが、群馬県の万座温泉と岐阜県の濁河(にごりご)温泉で、いずれも標高は1800mあります。万座温泉については、以下の記事で詳細に紹介しましたので、併せてご覧ください。
万座温泉は標高日本一の温泉街!

他にも、関東地方で標高が高い温泉地としては、奥日光湯元温泉(1600m)や奥鬼怒温泉郷(約1500m)があります。複数の宿から好みの宿を選択出来るように、今回は温泉街や温泉地を対象にしましたが、一軒宿ではさらに標高が高く、高峰温泉は通年営業ながら標高2000mの宿として知られます。なお、標高が高い一軒宿で断然おすすめなのが、自家源泉数日本一を誇る中房温泉です。
 
福地温泉の湯元長座

奥飛騨温泉郷を代表する、福地温泉の湯元長座


一方、奥飛騨温泉郷は標高が1500mに少し足りませんが、1500mはあくまで目安。熱帯夜とは無縁の、夏でも涼しい快適な温泉地です。奥飛騨温泉郷については、以下の記事で詳細に紹介しましたので、併せてご覧ください。
奥飛騨温泉郷ってどんなところ?泉質、旅館、観光情報

このように標高を意識して温泉を選ぶことで、単なる夏の温泉旅行が、夏バテや冷房病を解消する貴重な保養になります。連日の地獄のような熱帯夜から解放され、夏の夜を涼しく快適に過ごしましょう!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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