ハワイのような時間の中で生まれるパン
Palaoa
千葉の広い畑の中にあった小さなパン屋さん、palaoa(パラオア)が、2012年9月20日、隣町の新鎌ケ谷に移転、新装オープンしました。
パンを焼いているのは池口康雄さん。店名のplaoaは「パン」や「小麦」といった意味があるハワイ語です。
池口康雄さん
パンの名前にもハワイ語がちらほら。なぜかといえば、フラダンスを習っている小学生のお嬢さんを通して、フラダンサーの表現の仕方に感動したり、本場ハワイのようなゆったりとした時間の流れの中で仕事ができたらいいなぁと思ったからなのだとか。そういえばここは、ゆったりと長時間発酵させてつくるパンが人気のお店なのでした。看板も派手な装飾もなく、ひろびろとした窓からは、大きな青空と雲が見えます。
平台に焼きたてのパンが並ぶ
スライスが必要なパン、デリケートなパンはショウケースに
ハワイアンドーナツ「マラサダ」とハワイ語のパン
マラサダ
「マラサダ」(150円)はポルトガルからハワイに入って定着したハワイアンドーナツ。ドイツなら「ベルリーナ」というでしょうか、イースト発酵生地の揚げパンです。この店にはプレーンのほかシナモン、レモンなど何種類かあるそうですが、取材の日はプレーンを食べてみました。砂糖がたっぷりかかっていてなんとも甘そう……ですが、砂糖ばかりでなくココナッツミルクパウダーも混ざっているので意外にも甘さ控えめ。ほんのりと甘いココナッツの南国的な香りがします。生地はふんわりしているけれど目が詰まっていて、食べ応えあり。おすすめです。
マーマル
ハワイ語のパンは他にも、スティック型のクルミパンにたっぷりのハチミツを使った「ワイメリ」(160円)、キノコ型のブリオッシュ「マーマル」(130円)など、素材の取り合わせや形もさることながら、口にした時の語感もなんだか、かわいいですね。
店名のついた「パラオア」(260円)はドライのマンゴーとパイナップル、アーモンド、そしてホワイトチョコがみっしり詰まったフィセル(細長い棒状のフランスパン)。ハワイをイメージして作られたパンなのだそうで、なかなか濃厚な味わいです。
パラオア
食パン(260円)イギリスパン(260円)