パンは人生を楽しくする

「クピド!」との出合いは、奥沢に住む友人が「家の近くにおいしいパン屋さんができた」といってお土産にくれた数種類のシンプルなパンでした。なにやらこだわりがありそうなパンの、そのどれもがおいしくて、すぐに食べきってしまったのを記憶しています。

わたしはいつも、パンのことを「小さいけれど確かな幸せ」だと思っています。 クピド!を運営する澤口洋明さんも、同じようなことを言います。 「パンは人生を楽しくするものだ」と。

今から2年前に澤口さんがクピド!をオープンすることになった最初のきっかけは、フランスを旅行中に食材店「ダ・ローザ」で買ったワインとハムをパン屋さん「カールトン」のバゲットと一緒に楽しんだことでした。「ひとり1000円足らずでこんなにおいしくて、こんなに幸せな気持ちになれるなんて!」と感激したことが、その後の澤口さんの人生を変え、今につながっているのだそうです。

壁の鏡にはかわいい落書き。映っているのは売り場と厨房
職人の東川司さん(左)、店の経営と販売担当の澤口洋明さん(右)。澤口さんが好きでよく食べるパンは「カンパーニュセレアルにバターと生ハムのサンドイッチ、それからベルリーナにバターとハチミツ」。東川さんは「メロンパンやあんぱんなどの菓子パンが好き。あんは炊いていますよ」。