酢飯に砂糖や具を入れない! シンプルおいなりさんレシピ
運動会や行楽のお弁当に活躍するいなり寿司。篠田寿司とも呼ばれ、古く江戸時代には専門の屋台が出ていたほど、庶民におなじみのものです。どのご家庭にも「我が家の味」があるおいなりさんですが、今回は我が家の、シンプルなおいなりさんの作り方をご紹介します。ざらめと一緒に甘めに炊いた油揚げに、酢飯は砂糖を入れずに酢と塩のみ。そしてごまと大葉を混ぜ、さっぱりした組み合わせです。
我が家のおいなりさんの材料(20個分)
我が家のおいなりさんの作り方・手順
シンプルいなり寿司
1:油揚げをかるくほぐし、半分に切る
油揚げは、菜箸を転がす、または包丁の背(みね)で軽くたたいてほぐしてから、半分に切ります。
ほぐすと袋状に開きやすくなります2:油揚げを開く
切った部分に軽く指を入れながら、油揚げを袋状に開きます。
3:たっぷりの湯でゆでて油抜きする
たっぷりの湯を沸かし、油揚げを入れます。途中菜箸を寝かせて、または木ベラなどで軽く押さえながら5分ほど煮て、しっかり油抜きをします。
箸を立てて押さえると袋が破れたりするので、菜箸は寝かせて。4:油抜きした油揚げを水切りする
油抜きした油揚げをざるに上げ、粗熱がとれたところで木ベラなどで押さえて、水気をしぼります。
5:油揚げを煮る
鍋に水、ざらめ、みりん、醤油、昆布を入れて火にかけます。沸騰したら昆布を取り出し、水気をしぼった油揚げを加えます。再沸騰したら弱めの中火にし、落としブタをして15分ほど煮ます。
6:煮汁がなくなるまで煮たら火を止めて味を含ませる
途中何度か軽く混ぜながら、煮汁がなくなったところで火を止めます。落としブタをしたまま、常温になるまで冷まします。冷めたらざるに上げ、木ベラで押さえて軽く汁気をしぼります。
7:酢飯の用意をする
米は通常通り洗い、炊飯器の「すしめし」の規定量に合わせて水を加え、昆布を入れて炊きます。炊いている間に、いりごまと、大葉を千切りにし、米酢に塩を加えてよく混ぜて溶かしておきます。
8:寿司飯を作る
炊きあがったごはんは、昆布を取り出して寿司桶などに移します。用意しておいた合わせ酢を回しかけながら切るように混ぜ、ゴマも混ぜます。酢飯を半分にして、片方に大葉を加えて混ぜて、2種類の味の寿司飯を作ります。
9:油揚げに寿司飯を詰める
手に酢水(分量外:水1カップに酢大さじ1程度を混ぜたもの)をつけ、寿司飯を煮た油揚げの中に詰めて成型し、完成です。
寿司飯を詰める際は、ぎゅうぎゅう押して詰め込まないこと。油揚げが破れやすく、食べた時も口当たりがちょっと重たくなってしまいます。ガイドのワンポイントアドバイス
酢飯のアレンジは自在です。新生姜の季節には、新生姜の千切りを混ぜたり、木の芽(山椒の葉)の頃には大葉の代わりに木の芽を混ぜたり。具だくさんがいいなあ、と思ったら、残り物のきんぴらや、ひじきの煮物を混ぜるのもおすすめです。
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※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。