Vitaにチャンス?
苦戦が続くPSVita、ここが正念場です(イラスト 橋本モチチ)
3DSはかなり女性層にターゲットを定めた展開を用意しています。もちろん、全くゲーマーが遊ぶゲームを用意しないというわけではありません。スクウェア・エニックスのBRAVELY DEFAULT -FLYING FAIRY-や、バンダイナムコゲームスのPROJECT X ZONEなど、期待の新作も待っています。また、実は任天堂は12月のタイトルについて発表がなされていませんので、大きなタイトルがもう1つ入ってくる可能性も十分に考えられます。
それでも、3DSの流れとしては女性層の獲得をかなり狙っている、任天堂はWiiUの発売に力を注がなくてはいけない、そういったことを考えれば、PSVitaにとってはコアなゲームユーザーを獲得する絶好のタイミングと言えるでしょう。逆にここを逃すと、3DSには2013年春にモンスターハンター4の発売が迫っていますから、PSVitaは、また厳しい戦いを強いられることが想定されます。
ここまで、PSVitaはなかなかコンテンツが揃わなく、普及台数が伸びませんでした。いまだ100万台に届いていません。苦しいと言われた初期の3DSでも発売から半年を待たず100万台は突破していましたから、どれほど厳しい状況かはお分かりいただけるかと思います。
9月20日から開催される東京ゲームショウは、任天堂は毎年出展しておらず、2012年の今年、マイクロソフトも出展見送りを決定しています。つまり、ハードメーカーはソニー・コンピュータエンタテインメントだけということになります。PSVitaの2度目の年末商戦、そしてその直前の大きなイベント、おそらくここが流れを変える大きなチャンスであり、正念場でしょう。
3DSが女性層を狙って間口をさらに広げると共に、PSVitaがハードの魅力を開花させていよいよ盛り上がる、そんな年末商戦を期待したいと思います。
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