値上がりの兆し!? 「ザ・パークハウス諏訪山」
さて、そんな好調な市場のなかで、いよいよ「値上がりし出したか?」と思わせる現場を見つけた。それが「ザ・パークハウス諏訪山」。簡単にプロフィールを書き出してみよう。所在地は目黒区上目黒3丁目。「中目黒」駅から徒歩5分。総戸数31戸。間取りは1LDK~3LDK、専有面積は40.55平米~122.65平米と幅広い。販売価格は4,400万円台~16,900万円台。坪単価にして@400弱。昨今人気の高い中目黒から徒歩5分の高台。駅前や山手通りの喧噪とはうって変わり、現地は「閑静な第一種低層住居専用地域の住宅街」である。しかし、どこを切り取っても高級マンションのスペックで統一されている、とはいえないところも。たとえば100平米台の大型住戸が半分以上を占めるわけでもなく、駐車場付置率も3割程度(9台)しかない。
しかし、販売状況を聞いて驚いた。モデルルームを公開して、一月半で来場が200件。ほとんどがホームページか「生活散歩」会員で広告はほとんど実施していないという。第1期は25戸、登録期間は好評により8月3~5日のわずか3日間に絞ったそうだ。そうとう高い歩留り(登録数/来場者数)を想定しているとしか思えない。
「名」より「実」を
人気の中目黒、しかも低層マンション。それは誰が見てもわかる。しかし、坪@400万円の設定でこれほどの売れ行き(見込み)は、相場の潮目が変わってきたというしかないだろう。昨年分譲の「ザ・パークハウス上目黒ピアース」は駅徒歩3分で@370万円。これ自体、決して安い設定ではなかった。しかも、今度は諏訪山だとはいえ、北にふれた住戸が少なくないことや階数差を考慮すれば、8%上昇はやはり目を見張るものがある。ファンドバブルの特例時期を除けば、明治通りの外側で@400万円の大台にのる場所はごくわずかな一角に限られている。同社の「ザ・パークハウス代官山」(駅徒歩4分、坪単価@410万円)や「ザ・パークハウス池田山」(JR「五反田」駅から徒歩8分、坪単価@410万円台)がその代表的な例だろう。どうみても、これは値上がりの兆しというしかない。
これから買う人にとって、相場変動は貴重な情報。注目のキーワードはあるのだろうか。「『憧れの街』というよりも『馴染みやすい街』で住みたいと思う傾向が強くなったかもしれません」そう説明してくれたのは「ザ・パークハウス諏訪山」の所長を務める佐久間さん。「気軽に友達を呼べる場所がいい、といった感覚が今の30代の特徴」ともいう。「名」より「実」。この傾向は中目黒特有のものなのか。それは定かではないが、いずれにしてもこれまでの実績にあまりとらわれすぎず、その場所の持つ“今現在の評価”を見極めていく必要がありそうだ。
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