企業のIT活用/システム導入方法

オフィスへの無線LANの導入時の注意点(2ページ目)

有線LANを使っているとオフィスの模様替えや人事異動で、パソコン移動によるLANケーブルの付け替え作業が発生。まその点、無線LANはLANケーブルを扱わなくてもよいので便利ですが導入には注意が必要です。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

電波干渉が起きないように配慮する

オフィスの中に何台ものアクセス・ポイントがあると干渉がおきる

オフィスの中に何台ものアクセス・ポイントがあると干渉がおきる

1台のアクセス・ポイントで快適に利用できるパソコンの数は10~15台程度。アクセス・ポイントに接続できるパソコンはある瞬間をとらえると1台だけなので、ほかのパソコンは接続が終わるまで待たなくてはいけません。

ですので通信するパソコンが増えるほど速度が落ちることになります。画像、動画などをよく扱うような業務なら1アクセス・ポイントあたりに接続するパソコン数を減らし、アクセス・ポイントを増やす必要があります。やっかいなことにオフィスの中に何台ものアクセス・ポイントがあると電波干渉(ぶつかりあい)がおき、正常な通信ができなくなります。

チャンネルと呼ばれる通信路をいくつか設定できますので、チャンネルが重ならないように設定する必要があります。アンテナを広く行き渡る無指向性から特定地域だけに向ける指向性に変えて、電波の重なりを起こさないように工夫します。電波干渉によって、どうしても速度がでない場合は有線LANに戻しましょう。

SOHOならWi-Fi対応プリンターを活用する

SOHOでは家庭の無線LANの延長で、パソコンなどを接続していますが、意外と知られていないのがWi-Fi対応プリンター。先日、訪問した企業では2台のパソコンから印刷する時にプリンターケーブルを付け替えて印刷していました。

よくプリンターを見てみるとWi-Fi対応になっていました。これならパソコンからケーブルをつながなくてもデータを無線で飛ばしてプリントすることができます。新しい時期にプリンターを導入した場合、どこかにWIFIのマークがないかチェックしてみてください。

またパソコンには無線LANのON/OFF機能があります。何かのひょうしにスイッチに当たってしまい、ONだった無線LANがOFFになっている時があります。他のパソコンが接続できているのに自分のパソコンだけ接続できない場合は無線LANがONになっているか、どうかまず確認しましょう。

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