「プラウド南麻布」の見どころ
現地は、「広尾駅」から高級賃貸マンション「広尾タワーズ」の脇を通っていく。交通量のある木下坂とは逆方向になる。ほぼフラットな道のりで所要時間は7分。フランス大使館の敷地内であり、そして手つかずの雑木林に接していることが立地面の最大の特長だ。不動産購入における方程式のようなもののなかに、「公園隣接のマンションは資産性に期待がもてる」との定説がある。将来にわたって好環境が維持できる可能性が極めて高いからだ。が、今回のケースは、さらにその上を行くといっていい。なぜなら、建物と森の間には車道もなく、鬱蒼と生い茂った森で人が入り込むことが考えにくい。だから、他人の視線を気にせず“プライベートフォレスト”のような感覚で手つかずの自然を享受することが可能なのだ。
マンションは、この森に対し、南に振れた東側で面している。鳥の声を聞き、葉を揺らす風を感じながら、朝の光が家のなかに差し込む。土を打つ雨音も都会では心地よく感じるだろう。都心部において、プライバシーを気にすることなく、苔むした森が目の前にあるマンションはごく僅か。六義園(文京区)や自然教育園(港区白金台)など限られた一画に、ほんの数棟存在する程度である。
奥行き3mのバルコニー
建物は、鉄筋コンクリート造地下1階、地上7階建て。総戸数は88戸。専有面積は69平米台から用意され、最大は192平米超のペントハウス。森に面した南東向きは、おもに90平米台から120平米台を中心にした永住型プランを。南西側には70平米台からバリエーション豊富にラインナップされた。分譲は野村不動産。設計と施工は竹中工務店である。住戸の見どころのひとつがバルコニー。ウッドデッキを敷き詰め、奥行きは最大3mにも及ぶ(ペントハウスなど特殊住戸は除く)。通常、梁から2m以上床をせり出すことはかなり難しい要望だが、この素晴らしい環境を最大限生かせるよう竹中工務店が高度な技術を駆使して、実現に至った。
さて肝心のお値段は、現時点(2012年5月上旬)では未定である。予定レンジでいえば、森側の90~95平米で1億台前半だという。定期借地権分譲なのだが「それにしても…」と思わざるを得ない。数年前から話題物件として知られていたが、ここまで手の届きやすい範囲におさまると誰が予想しただろう。
さらに、「プラウド南麻布」の定期借地権の存続期間は、一般的な50年よりも10年長い60年である。しかも解体準備金が一切かからないという。私の知る限り、解体準備金を支払わない定期借地権分譲マンションは、最高裁判所を設計した岡田新一氏の手がけた「パークハウス葉山翠邸」以来2棟目である。何かと話題の多い高級マンション「プラウド南麻布」は、間もなくモデルルームを公開。第1期分譲は6月の予定。
【関連記事】
高級マンション[Facebook]
Copyright(C)2006 MH3 Inc. All rights reserved.