現代女性は薄毛につながる生活を送っている!?
早寝早起きが、薄毛改善に効果的! 朝日を浴びてジョギングすれば、効果は倍増
岡嶋氏「近年、薄毛に悩む女性が増えたのは、生活習慣の変化が大きいと思います。一番大きいのは、食生活の変化。昔は和食中心だったものが、欧米化したことで、玄米や大豆製品の摂取量が減りました。さらには、歩かなくなったこと、適度に太陽の光を浴びなくなったことも、IGF-Iが減少し、女性が薄毛になる可能性が高まったといえます。女性の薄毛は、ある意味、生活習慣病といえるでしょう。もちろん、男性の薄毛にもいえることですが。
また、女性は『甘いものは別腹』といいますが、甘いものは控えたほうがよいでしょう。私はよく『ハゲる食材のナンバー1は、多めのスイーツ』と言っているのですが、その理由は糖分は胃の知覚神経機能を低下させるからです。せっかく、イソフラボンやカプサイシンで刺激した胃の知覚神経を糖分がマヒさせ、IGF-Iの増加を妨げてしまうのです。甘い誘惑には、くれぐれもご用心ください」
ひと昔前の生活に変えれば、薄毛のリスクは回避できる
女性に人気の韓国料理。豆腐チゲは、イソフラボンとカプサイシンが同時接種できる、理想的なメニューのひとつ
岡嶋氏「昔の女性は、IGF-Iを増やす生活を自然に送っていた、と考えられます。玄米と大豆、味噌汁を毎日食べる和食中心の食生活、車を使わず歩く習慣、早寝早起き。ひと昔前の生活習慣に変えることで、女性の薄毛のリスクは回避できることと思います。
また、青色LEDの光を浴びることでも、皮膚が刺激されてIGF-Iが増加します。エコで注目を集めている白色LEDは“疑似白色”といわれ、青色に黄色い蛍光を混ぜて白色にみせているものがあります。この白色LEDでも、全身のIGF-Iを増やす効果が期待できるので、省エネを兼ねて白色LEDに交換してみてはいかがでしょうか。
また、髪の悩みを持ちながらも、すぐには食生活が改善できない方には、サプリメントをおすすめしています。しかし、薄毛や髪のコシやツヤが気になりはじめた段階ならば、頭皮マッサージなどでの知覚神経の直接刺激、食事や生活習慣の改善などで体内のIGF-Iを増やし、良い刺激を与え続けることで、これらの女性の髪の悩みを解消することができるでしょう。
『基礎体温を上げて免疫力を高める』『ショウガを食べて身体を温める』『韓国料理は美容食』『加圧トレーニング』など、今、ブームになっているさまざまな健康法・美容法は、すべて“体内のIGF-Iを増加させること”につながっています。つまり、健康・美容の基本はIGF-Iを体内で増やすこと。それは、女性の薄毛の改善につながると同時に、女性の健康・美容にも役立つことなのです」
取材協力:名古屋Kクリニック
参考文献:薄毛の食卓
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