最近、新しい友だちが増えていますか?
思えば久しく友だちと話していないような・・・・・・
友情は、自分から積極的に広げていこうという意識を持たないかぎり、減っていく一方。だからこそ、「この人となら仲良くなれそうかも」と思う相手がいたら、こちらから話しかけ、関係を作っていく努力が必要になるのです。
積極的に友だち探しをすることを、「友活」といいます。シニア層のサクセスフル・エイジングの課題として注目されてきましたが、最近では20代、30代など若い世代にもこの言葉が広がりつつあるようです。
リアル環境で友だちを作るのは難しい!?
ネットのようには簡単にいかないリアル環境の友だちづくり
リアル環境での友活が年齢とともに難しくなるのには、いくつかの理由が考えられます。気軽に関係を清算することができないため、相手選びに慎重になること。現実の活動域での関係であるため、利害の衝突や感情の摩擦が起こりやすいこと。生身の人間同士で付き合うため、外見やキャラクター、人間性なども含めて、友だちにふさわしいか相手かどうかを総合的に判断する必要があること。リアル環境の場合、こういった理由も含めて友だちづくりをしなければならず、ネット上のように簡単には交流を始めにくいのではないかと思います。
とはいえ、慎重になりすぎてばかりいては、友だちはできません。そこで今回は、初対面の相手とでもすぐに仲良くなれる3つのコツをお伝えしたいと思います。
その1.「ペーシング」で相手に合わせる
相手に合わせて話すのがペーシング
カウンセリングでは、初対面の相手と話すときに「ペーシング」というテクニックを大事にします。ペーシングとは、相手に合わせること。口調や態度を相手に合わせていくことで、相手が親近感を持ち、自然に話をしたいと思ってくれるように工夫することなのです。
たとえば、10代の若者が友だちとの関係で大切にするものに「ノリ」や「カラー」があります。ノリとは会話のテンポや空気感のこと、カラーとは雰囲気や持ち味のことです。若者がノリやカラーを大切にするのは、これが合うことで共感が生まれ、付き合いが楽しくなるからです。
ただし、このノリやカラーを重視しすぎると、友だち関係が息苦しくなってしまうため、あくまでも会話のテクニックとして取り入れる範囲にとどめておきましょう。
初対面の場合、お互いへの緊張感や先入観を取り払わないと会話が深まっていきません。だからこそ、このペーシングが重要になるのです。