土地活用のノウハウ/空室対策・賃貸管理・老朽化

相関関係!オーナーの広告チェックと物件の空室期間(3ページ目)

入居者を見つけるために広告が重要であることは言うまでもありません。しかし、ただ広告すればよいというものではなく、物件の魅力をアピールすることで、効果に差がつきます。入居希望者の多くは図面チェックの段階で、何らかの魅力を感じないかぎり物件の見学に行くことはありません。募集図面が魅力的であることが、空室対策には決定的に重要になってくるのです。今回は、その募集図面のポイントについてお話しします。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

魅力的な募集図面とは

では、魅力的な募集図面とはどんなものでしょうか。第1に必要なのは情報量です。入居希望者が見たいと思う物件の情報が全て図面の中に網羅されていることが重要です。間取りやロケーションだけでなく、建物の外観写真や室内各所の写真、さらに物件の周囲の環境についての情報も求められます。

それらの写真や情報は、部屋探しをしている人にアピールするような魅力的な内容でなくてはなりません。あなたの物件を紹介している募集図面の文章の中には、「実際の部屋を見てみたい」と思わせるようなPRの工夫があるでしょうか。

地域の住環境の良さ、建物のロケーションの良さなど、関心を惹くためのキャッチコピーはとても大切です。たとえば周りが緑地だったら「緑あふれる」、日当たりがよければ「日が当たるすてきな空間」といった具合です。もし図面にそうしたうたい文句がなかったら、担当者と一緒にアイデアを出し合い、いいコピーを考えてみましょう。

建物の写真だけでなく室内の各所の写真があり、かつその写真の写りが良いことも大切です。人間と同じように建物にも写真写りの良い角度、悪い角度があります。見栄えを良くするために修正を加えることまではすべきではありませんが、せめてベストなポジションから写された写真を使ってもらいましょう。

募集図面の写真はお見合い写真と同じです。写りが悪ければ印象もぐんと下がります。写真の重要性を心得ている不動産会社は、外観写真一つでも、印象の良い写真が撮れそうな天気の良い日を選んで撮影を行います。ところが無頓着な会社だと、曇った日でも平気で写真を撮ってしまいます。

出来の悪い募集図面は部屋の間取りと外観写真だけで、物件の魅力について何のPRもしていません。募集図面の出来だけで物件の印象は全く変わってしまい、それは入居希望者からの引き合いの数の違いとなって表れてきます。

良い募集図面と悪い募集図面の例を載せましたのでご覧になってください。あなたの物件の募集図面はどちらに近いでしょうか?

外観と建物内写真を載せた魅力的図面

【良い募集図面】


魅力が伝わらない図面】

【悪い募集図面】



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