土地活用のノウハウ/空室対策・賃貸管理・老朽化

相関関係!オーナーの広告チェックと物件の空室期間(2ページ目)

入居者を見つけるために広告が重要であることは言うまでもありません。しかし、ただ広告すればよいというものではなく、物件の魅力をアピールすることで、効果に差がつきます。入居希望者の多くは図面チェックの段階で、何らかの魅力を感じないかぎり物件の見学に行くことはありません。募集図面が魅力的であることが、空室対策には決定的に重要になってくるのです。今回は、その募集図面のポイントについてお話しします。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

募集図面でも第一印象は大きな差がつく

入居希望者は、お目当ての物件があれば、それを扱っている不動産屋さんを訪ねます。たとえお客様がインターネットで目星をつけた物件があったとしても、不動産屋さんがその1件だけしか案内しないということは、まずありません。不動産屋さんには、たいてい「ヒアリングシート」という質問表のようなものが置いてあり、それを使いながら部屋探しに来られたお客様の予算や希望条件を確認します。

扱っている物件の中から、営業担当がお客さまの希望する条件に合った部屋をいくつかピックアップして募集図面を見てもらうケースもあれば、200件、300件といった大量の募集図面が綴じられたファイルをそのまま渡して、お客さまご自身にいくつかピックアップしてもらう場合もあります。

募集図面とは、不動産会社の店頭などにも貼り出されている、業者間で流通する物件の募集チラシのことです。

営業担当者が募集図面をピックアップする場合は少ないときで5枚ぐらい、多いと20枚ぐらいでしょう。お客様にはその中から希望に近い物件をいくつか選んでもらい、要望があれば実際に部屋を見てもらいます。このような順序で内見が決まることを考えると、インターネットの次は募集図面で、部屋探しをしている人の目に留まらなければ、部屋まで見に来てもらえないことが分かります。

つまりインターネットを使おうと使うまいと、お部屋探しをしている人にとって、物件の第一印象とは実は募集図面なのです。

人にもよりますが、入居希望者の多くは2~3時間で3物件程度を見て回ります。つまり図面チェックの段階で、実際に見に行く物件を3つ程度まで絞り込んでいるのです。

募集図面を見た時点で何らかの魅力を感じない限り、見学に行くことはありません。ですから部屋を見に来てもらうためには、数多くの募集図面の中からベスト3の中に入る必要があります。募集図面が魅力的であることが、空室対策には決定的に重要になってくるのです。
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