和菓子/上生菓子

「銀座かずや」かずやの煉&新作にも注目!(3ページ目)

有楽町の隠れ家的な和菓子店「銀座かずや」。看板の「かずやの煉(れん) 抹茶」は、連日予約で完売するほどの人気です。昨年には、新作の最中やカップ入りの煉り菓子などの通信販売を担う青梅事務所をオープン。新しい動きにも注目です!

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

新作「かずやの煉りあめ 最中」 

煉り菓子を作る際には、日本料理の基本でもある「素材の持ち味を生かす」ことを大事にしているという古関さん。その言葉通り、どの煉り菓子も抹茶や南瓜、紫芋など、素材そのものの香りがしっかり残っています。 
かずやの煉りあめ 最中

「かずやの煉りあめ 最中」栗・干し柿・柚子・小豆(4個組入り1575円)常温で2カ月の日持ち

新作の「かずやの煉りあめ 最中」も、その考え方から生まれたもの。あるとき良質な干し柿が手に入ったものの、煉り菓子ではその美味しさが引き出せず、代わりに水あめとわらび粉で煉りあめ餡を作ってみたのが始まりとのことです。

以降、様々な素材で試行錯誤を重ね、「干し柿」「柚子」「栗」「小豆」の4種類の煉りあめ餡が完成。最中の皮は別添えされており、餡を自分で挟んで食べるスタイルです。おすすめに従いひんやりと冷やした餡は、素材の香りが際立ち、食感はまったり。対する最中の皮はさくりとして香ばしく、とても良いコントラストです。餡に水あめだけでなくわらび粉も使っているために生まれる、とろんとした独特の食感と柔らかな甘さ。柔軟な発想で、新しい食感を作り上げているところに脱帽です。

銀座かずやの魅力 

「銀座かずや」の縁の下の力持ちは、同店の企画プロデュースを手掛けている古関さんの実姉、川杉あさみさん。昨年、川杉さんが住む青梅に同店の通信販売部をオープンし、銀座かずやのお菓子の通信販売を行うほか、「かずやの煉りあめ 最中」の対面販売を始めました(「かずやの煉 抹茶」は有楽町店の店頭販売のみ)。

私が初めて古関一哉さんにお目にかかったのは4~5年ほど前のこと。はにかんだような笑顔からにじみ出る優しさに、「銀座かずや」の人気はお菓子の味に加えて古関さんの人柄にもあることを知りました。古関さんの職人としての腕と人柄、それを支えるお姉さんのプロデュース力とが、一坪のお店を人気店へと導いたようです。

<店舗情報>
銀座かずや
所在地:東京都千代田区有楽町1-6-8松井ビル1階
TEL:03-3503-0080(11:30~16:00)
営業時間:11:30~16:00(完売次第、閉店)
定休日:日曜日・祝祭日・臨時休業あり
アクセス:JR有楽町駅日比谷出口より徒歩3分 東京メトロ各線日比谷駅A4出口より徒歩1分。銀座駅C1出口より徒歩2分。
地図:銀座かずや

■青梅事務所 通信販売部(地方発送のみ受け付け)
所在地:東京都青梅市河辺町6-2-4ウィンヒルズ1階
TEL:0428-85-9009(9:00~15:00) FAX:0428-78-3119(24時間受付)
「かずやの煉りあめ 最中」の対面販売あり。
お中元、お歳暮、年末などの時期限定で、その他のお菓子も予約注文後に店頭受け取りが可能。
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