ストレス/恋愛・結婚生活・離婚問題のストレス

恋愛が続きにくいのはなぜ?「SVR理論」でチェック

付き合うけど長続きしない、何年も付き合っているのに結婚話が出てこない、という場合、その関係に恋愛が発展しにくい要因があるのかもしれません。「SVR理論」をもとに、恋愛を発展させる方法を考えてみましょう。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

人並みに恋愛はしているけど、長続きしないのはなぜ? 

love1

どうしていつも恋愛が続かないのだろう・・・・・・

付き合っては数カ月で別れる、何年も付き合ってるのに結婚話が出てこない・・・・・・このように長く続かない恋愛、ゴールインに結び付かない恋愛に、うっすらと悩みを抱えている人は多いもの。

出会ったころのドキドキ感は、たしかに楽しい。でも、ゴールに結びつかない恋愛を繰り返していると、せつなさばかりが募ってしまうはずです。

恋愛が続きにくく、ゴールインに結びつきにくい場合、ある恋愛理論に当てはまっている可能性があります。それは、社会心理学者のマースタインが提唱した「SVR理論」です。この理論では、恋愛はS→V→Rという3つのステージを経て深まっていくと考えられています。

Sは刺激(Stimulus)のことで、外見や声、表情、スタイル、社会的地位などの、その人の“外側”の魅力。Vは価値観(Value)のことで、お互いの価値観が合うこと。Rは役割(Role)のことで、お互いを補う役割を担えることです。

外見だけでなく、価値観。価値観だけでなく、相補性 

love2

「外見は合格。でもパートナーとしてはちょっと・・・・・・」と思われていませんか?

恋愛の初期には、お互いへの“ときめき”が必要であるため、S(刺激)の要素が大きな力を発揮します。しかし、付き合ううちにお互いの内面に目を向けていくようになり、V(価値観)を重視するようになります。

さらに、一生付き合っていける相手かどうかを見定めるには、パートナーとしての相補的なR(役割)を発揮しあえる相手かどうかを重視するようになります。

たとえば、外見に惹かれて付き合い始めても、価値観が合わず話がかみ合わないと、一緒にいても飽きてしまうでしょう。また、困ったときに手を差しのべ、苦手なところをフォローしあえる関係性を持てなければ、「一生を共にしたい」という決意をなかなか持てないはずです。

このように恋には落ちるけど長く続いていかないのは、付き合っていくうちにV(価値観)やR(役割)に合わないものを感じてしまうからかもしれません。

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます