起業ビジネスプランコンテストで審査基準となること
審査基準をクリアできるように準備を進めよう
- 経営者としての経験、能力、リーダーシップはあるか
- 人間的魅力、社会人としてのマナ-、誠実さ、起業家としてのチャレンジ精神や熱意、魅力的な経営理念を持っているか
- 既存のビジネスに対して独創性・新規性はあるか
- 市場性はあるか、世の中の流れ・時代に合っているか
- 将来的に成長展開していく可能性はあるか
- 競争相手、競合との優位性が感じられるか
- 実現できる可能性はあるか
- 法的に問題はないか
- 社会貢献度が高いか
- 社会経済的な波及効果はあるか
- 継続的に収益をあげられるビジネスモデルか、資金計画はしっかりと計画されているか など。
起業ビジネスプランコンテストで心がけること
通常、1回の起業ビジネスプランコンテストに対して数百件の応募があります。その多くのライバルの中で勝ち残るのは至難の技です。では、どうすれば勝ち残ることができるのでしょうか。審査員の視点から見た勝ち残るために心がけるべきことを記載しておきます。■ニーズがあるのか
その商品・サービスに対して本当に世の中のニーズがあるのか。その商品・サービスを買う理由、それでなければならない理由をよく検討してみましょう。自分の商品・サービスに惚れ込みすぎて、売りたい側からの視点だけになってはいけません。
参考:起業アイデアの発想法、着眼点
■独自性はあるか
起業ビジネスプランコンテストでは、その時のトレンドによって同じようなビジネスプランが多く持ち込まれます。そうしたビジネスプランは、審査員側、主催者側から見ると、また同じパターンだなと感じ、面白みや新鮮さに欠けるものです。例えば、昨今では、スマートフォン向けアプリやSNS、マッチングサイトのビジネスプランが必ずカブります。そのようなプランの場合、既存の商品・サービスとどこが違うのか、既存の商品・サービスでは代替できない特徴などを強調しましょう。
■利益が出るか
いくら良いビジネスアイデアだとしても採算が合わないものであれば、現実的ではありません。継続的に利益を生むことができるビジネスでないと維持することでさえ難しいのです。それが世の中にないビジネスモデルだとしても、利益を出せないから誰も手がけていないだけという可能性もあります。また、採算が合うような仕入ルートを確保できているか、確実に見込める売上はどのくらいなのか。価格は妥当なのかなど、数字の面も現実的によく検討してみましょう。
■わかりやすいか
プレゼン審査では5分から15分くらいの限られた時間の中で、明確にポイントをアピールする必要があります。そのためにも直感的にわかりやすいプレゼンを目指すべきです。ダラダラと言葉で説明するよりは視覚的に見せてしまいましょう。webサイトであれば実際のデモサイト、工業製品であればプロトタイプを作成するなど、プレゼン審査の際に、審査員が一目でわかるような工夫をすると合格しやすくなります。
■本気度を示す
優勝したあとに出資や融資を引き出すことを目的として応募する場合、法人格がないとなかなか難しいこともあります。本気度を示すためにも、環境的に可能であるならば先に法人設立することをオススメします。
主な起業ビジネスプランコンテストの紹介
以下、代表的な起業コンテストについて紹介します。参加には年齢、職業、性別、本拠地など各種条件があるため、主催者のホームページで確認してください。また、各回の応募期間にもご注意ください。1.DREAM GATE Angels Gate(エンジェルスゲート)
■主催 DREAM GATE(株式会社プロジェクトニッポン)
■募集対象 若手起業家。学歴・国籍・法人個人不問。年齢40歳くらいまで。
■表彰 前日銀総裁の福井氏が会長を務める経済界リーダー交流組織SEOU会がメンターとなり、ネットワークや販路の提供、出資などの成長支援を提供。
参考ホームページ:DREAM GATE Angels Gate
2.女性新ビジネスプランコンペティション
■主催 日本政策投資銀行
■募集対象 創業期の女性起業家
■表彰 女性起業家大賞 1,000万円ほか。専門家により事業を成功に導くためのメンタリングが受賞後1年間実施されます。ビジネスプランのブラッシュアップ、有識者の紹介、協力会社の発掘協力など。
参考ホームページ:日本政策投資銀行 女性起業サポートセンター
3.学生起業家選手権
■主催 東京都、公益財団法人東京都中小企業振興公社
■募集対象 学生(大学、短大、高専、専修学校在籍者)
■表彰 最優秀賞100万円ほか。
参考ホームページ:東京都 学生起業家選手権
4.横浜ビジネスグランプリ
■主催 財団法人横浜企業経営支援財団
■募集対象 不問
■表彰 最優秀賞20万円ほか。
参考ホームページ:財団法人横浜企業経営支援財団 横浜ビジネスグランプリ