自分の生き方を変えたい、世の中を変えたい、様々な思いで起業を目指す人がいます。起業家がそうした思いを事業として実現させるために、まずは起業ビジネスプランコンテストに応募するという方法があります。コンテストに応募することで、起業家に足りていないことが多い要素(資金、ノウハウ、人脈など)について支援を受けることが可能になるためです。起業ビジネスプランコンテストでの審査員経験もあるガイドが、コンテストへの応募を通じた起業のメリット、応募方法などについて解説していきます。

起業ビジネスプランコンテストとは

起業ビジネスプランコンテストで事業化を実現しよう

起業ビジネスプランコンテストで事業化を実現しよう

起業ビジネスプランコンテストとは、公的機関や企業などが主催する起業家向けのビジネスプランに関するコンテストです。起業家は自分のビジネスアイデアを事業計画書としてまとめ提出。書類審査、プレゼン審査を経て勝ち残った優秀な起業家は賞金をはじめとした各種の支援を受けることが可能になります。

コンテストは通常、
  • 書類審査
  • 一次プレゼン審査
  • 二次プレゼン審査
  • 決勝大会
といった順序で勝ち進んでいきます。
そして、決勝大会で優勝した場合、その後、約1年ほどの期間にわたり、事業化に向けての様々な支援を受けることができます。

起業ビジネスプランコンテストに参加する7つのメリット

起業ビジネスプランコンテストに参加することによって、以下のようなメリットがあります。

1.資金調達が可能になる
起業ビジネスプランコンテストの直接的な目的として、まずは資金調達があります。調達できる資金として以下があります。

■賞金
優秀なビジネスプランとして認められて各種の賞を受賞すると、賞金や副賞として、現金が支給されることがあります。この資金を起業資金の一部として活用することが可能になります。多いものでは1,000万円というものまであります。

■出資
主催者側の関係者、審査員、受賞を知って共感した人などからの出資を期待することができます。

■融資に有利になる
都道府県、市区町村や公的金融機関が主催者側として参加している場合、公的創業融資の審査上の優遇、金利上の優遇などが与えられる場合があります。また、他の金融機関で資金調達を目指す場合も起業ビジネスプランコンテストでの受賞をアピールすることで審査に有利となります。

2.ビジネスアイデアのブラッシュアップ
起業ビジネスプランコンテストへの応募には、事業計画書の作成が必須です。この事業計画書の作成過程で、自分自身でビジネスプランをブラッシュアップすることが可能になります。できればこの段階で専門家による事業計画書のチェックを受けることをオススメします。
参考:事業計画書の書き方

また、決勝大会進出など、ある程度まで勝ち残った起業家には、事務局から各種コンサルタントなどアドバイザーをつけてもらえることがあります。そしてプレゼン審査では、どの審査員も全ての参加者のビジネスプランに対しても真剣に向き合います。起業家を応援したいと心から考えています。合格させられる人数は限られていますが、不合格にするとしても、そのビジネスプランがどうやったらもっとよくなるか、真剣にアドバイスの言葉を投げかけます。そうしたプロの意見を聞けるだけでも参加する価値はありますね。

3.各種コラボの可能性
審査員、主催者側関係者、受賞を知って連絡してくる人など、多くの人々とコラボできる可能性が生まれます。販路の拡大、協業先の開拓、技術提供など、可能性は無限にあります。

4.幅広い人脈形成
専門家、大学教授、大企業・ベンチャー企業の経営者など、幅広い人達との交流が生まれます。普段会うことができないような有名社長に会うことも可能になり、そこから人脈が広がることも期待できます。

5.宣伝広告効果
起業ビジネスプランコンテストの結果は幅広く報道されます。起業家本人や優勝したビジネスプランの内容についても伝えられるため、大きな宣伝広告効果が期待できます。また、そうしたことを通じて事業に共感し、協力してくれる方との出会いもありえます。

6.起業を実現させる
起業ビジネスプランコンテストへの応募をきっかけとして、今まで先延ばしにしてきた起業に一歩踏み出すことが可能になります。まだ起業に対して自信がなくても、まずは応募を先行して一歩踏み出すきっかけにするという人も多く応募しています。

7.その他の各種特典
優勝すると主催者がインキュベーションオフィスなどを優先的に紹介してくれる、専門家の支援を無料で受けられるなど、他にも各種の特典が用意されます。

起業ビジネスプランコンテストに参加する際の注意点

起業ビジネスプランコンテストに参加することで多くのメリットを受けることが可能になりますが、反面、デメリットも存在しています。特に、起業アイデアが盗まれてしまう可能性があることには注意が必要。事務局や審査員には守秘義務があるため、書類審査の段階ではそうした心配はないですが、決勝大会などに進んだ場合、広く一般の聴衆に対してプレゼンをしたり、広く告知されるためです。技術面での特許を押さえておく、商標登録しておくなど、事前に弁理士に相談しておくことをオススメします。