家庭では毎日一人約1Kg近いゴミを出している
一日一人1kgのゴミを出している日本。「捨てる」ことの先にあることにも目を向けて
災害を乗り越えるためには備蓄も必要
つい買って貯めこむという心理は、悪いことばかりではありません
こうした教訓から、多くの地域でも災害用に備蓄を始めるようになりました。最低限のもので暮らすという哲学は、考えようによっては「必要ならいつでも買える」環境にあってこそ、成り立つものです。
「もったいない」「捨てられない」気持ちの中には、実は大切な意味があるのかもしれません。不必要、無駄と思えるものも雑多に抱え込んで暮らすことにも、意義があるのではないかとガイドは考えています。
さて、でも抱え込んでいるだけでは、暮らしは混沌としていくだけです。「捨てない」で、すっきり暮らすにはどうしたらいいのでしょう。あえて「捨てない」片付け術の極意を3つ、お送りします。
捨てない片付けの極意1:捨てずに仕分ける
捨てずに仕分けて減らす。減らせば整理整頓もしやすくなります。
すっきりさせるのは「ものを減らす」ことが一番大切なポイント。まずは捨てずに、持ち物の「仕分け」をしてみましょう。捨てなくても、「減らして置き場所を変える」だけで、格段に片付けやすくなります。
例えば食器棚なら、よく使うものだけを厳選して仕分け、それ以外のものは手の届きにくい棚や納戸など、作業エリア外にまとめておく。それだけで、日常使いの道具は片付けやすくなりますし、食器棚の中も物が減って、気持ちもさっぱりします。
捨てずに仕分けて別の場所に置くだけ、と思えば、思い切りよく厳選することができます。お祝いごとやパーティーなど、年に数回のことなら、ダンボールの蓋をあけてお皿や道具を出すのも苦にはなりません。
捨てない片付けの極意2:収納場所のウエストマークは小さめを意識
敢えて小さなスペースを決め、ここに入るものしか持たない暮らしを。減らす方法は「捨てる」でなくて「仕分ける」でも十分です。
極意1の仕分け作業をしたら、通常使う収納エリアは思い切って小さくすることも大事なポイント。
食器棚、クローゼット、食品庫が広いままでは、1年後にはまた物が増えて結局同じ繰り返しになります。ゴムのウエストのスカートを履いていると、どんどん太ってしまうのと同じ。仕分けたあとは、小さなエリア内に入るものだけを使うと決め、安易に買い物をして物を増やさないことが大事です。
ゴミ箱も小さくすれば、ゴミが減る。ウエストマークを小さくすることが、「捨てない」暮らしを作っていきます。
捨てない片付けの極意3:捨てずに循環させる
ガイド宅玄関にあるもってけかご。押し付けはしない、でも必要と思う人がいたら、持っていってもらう。ゆるゆると物を循環させる知恵を持ちたいもの
リサイクルやオークション、フリーマーケットもいいですが、意外と手間がかかります。もっと気楽に物を循環させる方法としてガイドが日頃から実践しているのが次の4つの方法です。
- 玄関にかごを置いて不用品を入れておき、来客に自由に持ち帰ってもらう
- 戸建ての場合は、玄関先やガレージに「ご自由にお持ちください」と置いておく
- 「もってけパーティ」を開いて不要品交換をする
- 「あげくだ」サイトを利用する
一番簡単で、効果があるのはこうした「お持ちください」作戦
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