整理・収納のプロが、書斎の本のお片付け方法を伝授!
4LDKのマンションにご主人と3歳の息子さんと暮らすKさん。子育てをしながら仕事を続け、家じゅうをいつもキレイにしておくのは大きな負担になっています。そんなKさんのお悩みは、ご主人と2人で使用している書斎。本をどのように整理・収納すればいいのかと、日々考えてきたとのことです。今回は、書斎にあるKさんの本をスッキリ収納するために、ガイドがレスキューに伺いました。
本の収納・手順1:持っている本を全部出す
Kさんが事前にお片付け。不要な本が段ボール1箱ぶんに。この状態から再整理をスタート
同じような本が何冊も出てきた場合には、どれを残すのかを取捨選択することも必要です。
また、別の部屋に持ち出したままになっている本も、この機会に集めてきて、本や書類の全体像を把握して検証。全部出して掃除するのは勇気のいることですが、ここが肝心なのです。家族や友人にヘルプを頼みましょう。
さて、次からがお片付けの本番です。
本の収納・手順2:カテゴリーで分ける
本を積み上げてみると、その高さで関心度が分かる
また、「たぶんいらないだろう、でも捨てるのはちょっと」と判断しにくいものは、後で再考するものとしてよけておくのも、作業を止めない良い方法です。
この分ける作業では、後で本棚にしまうときのことを頭に描きながら、ムック本やシリーズで持っている雑誌はまとめておきます。単行本なども、カテゴリー別でサイズをおおまかに分けておくと、本棚に戻すときにスムーズです。
分けた本の山を改めて見直すと、自分の読書の傾向がわかります。関心のあるテーマ、思い出として大切にしたい殿堂入りの本、流行りすたりのあるものなどさまざまです。なかには購入したけれど、読んでいなかったものもあるかもしれません。
そんな傾向を客観的に見つめつつ、どのカテゴリーを優先して収納するか、順位をつけてみましょう。Kさんは近い将来に起業を計画しているので、それに関するカテゴリーの本が優先順の上位となりました。さらに、その中には書斎からリビングに持ち運んで利用する本もあるとのことで、それらを頻度の高いA級本として、一番出し入れしやすい場所に戻すことにしました。
本の収納・手順3:優先順に使いやすいところに戻す
カテゴリーが混ざらないよう棚に収納する
倒れやすい雑誌類は、手持ちのカラーボックスやブックスタンドを利用して棚の上に、その他はカテゴリー毎にまとめて棚の中に収納。仕分けた際に決めたA級本は視界に入りやすく、一番手に取りやすい位置に収納します。
本の収納・手順4:最後に処分する
グレイボックスを用意して、処分用と再考用に仕分け
雑誌やムック本なども、現在実用的に使っているものでなければ処分して、また必要になったその時の最新版を手に入れるのが得策です。ときには、DVDやCD-ROMが付属しているから捨てられないというケースもあると思いますが、これもすぐに使わないのなら、これから先に利用する機会はないといえます。片付けをしたその日のうちに一度再生してみるのもいいかもしれません。
読みたいページがあって購入した雑誌を、1冊まるごと保存していることもよくあります。そのページがどれか分かれば、必要な部分だけを切り取ったりスキャンをしたりして、省スペースでの保存を心がけましょう。
処分すると決めた本は、状態がいいものならリサイクルするのも賢い選択。あなたには不要となった本でも、誰かにとっては必要なものかもと考えるのも1つの手段です。
めざせ! 回転率の高い本棚
当初、Kさんは背の高い本棚を買い足す計画をもっていましたが、今回の片付け作業の結果、手持ちの本棚に入る分量に収まりました。でも、これからの仕事の状況や趣味の変化によって、新しいカテゴリーの本や雑誌が増えていくこともあるかもしれません。そのときは本棚を見直すチャンスと考えて、優先順位の下がった本から処分をして、いま優先したい本のためにスペースを作りましょう。読書スタイルを変えてみると捨てやすくなりますよ。(→ガイド記事「『捨てる』読書のコツ」) 本に触れる機会が増えて、自分のビジョンが確認できたらいいですね。
「本棚の魅せる収納術」を紹介した記事もあります(→ガイド記事「増える本の収納をインテリアに活かす」)。本の高さやソフトカバーの前面を揃えて、本の塊を作ると美しく見えますよ。雑誌などまとまりにくいものは、書類用のケースやグレイボックスに入れて収納しておくことがおすすめです。