「洋上の楽園」ゲイクルーズをレポート！（1）(4ページ目)

1日目「洋上の豪華ホテル」

昼頃、ホテルをチェックアウトし、送迎車で船が停まっている桟橋まで送ってもらいました（運転していたヤングなイケメンが「OOSTERDAM号に乗るの？」と聞いてくれました。地元でも話題になってるんですね～）。桟橋に着くと、そこには僕らの乗る「OOSTERDAM」号がそびえ立っていました。ダンナは初めて見る豪華客船の大きさに思わず「おお！」と歓声を上げていました。

スーツケースを預け、すでに乗船手続きが始まっていたので、さっそく列に（空港ほど面倒じゃないけど、荷物検査とか出国審査があります）。手続きが終わり、カードキーをもらって、いざ、乗船。入り口で社長自らお出迎えし、ひとりひとりにハグしてくれました。

そうそう、並んでいるときに、カナダのモントリオールから来たという人に話しかけられました。彼は震災後、3週間ほどボランティアで日本（岩手の大船渡）に来てくれていたそうで、感激して思わず「あなたの優しさに感謝します」と言って握手してしまいました。

船に乗ると、まっすぐ8階の部屋へGO！ ダンナの第一声は「意外と広い！」。キングサイズのベッド、テーブル＆チェアが2セット、クローゼット、そして洗面台＆トイレ＆シャワーという感じです。まだ荷物が届いてないので荷解きもできず、僕らはビュッフェでランチを食べることにしました。
階段を上がって、スパの横を通り、プールサイドを抜けると、ビュッフェです。いろんなコーナーがあり、よくある朝食バイキング的なメニューのほかに、イタリアン、アジアンなどもチョイスできます。ソフトドリンクもいろんな種類があり、もちろんコーヒーやアイスティーも飲み放題です。ビュッフェのスタッフの人たち（インドネシア系）がたくさん「おはようございます」と日本語で話しかけてくれました。

それから船内をあちこち探検。船と言いつつ、普通のホテルよりもぜんぜん大きい…言ってみれば洋上の豪華ホテルという趣です。そうこうしているうちに、去年知り合ったお友達（ロス×ラスティン、カーク×オースティンという2組のカップル。オースティンが30代で、あとはみなさん50代）に出会い、再会を喜びあい、ダンナを紹介しました。

16時半頃、緊急時の対応についてデッキで説明が行われ（船長さんからの挨拶も。「手をよく洗いましょう。何であれ口に入れる前は」とか、ゲイクルーズならではのギャグもかましてくれました）、17時、汽笛が鳴り、いよいよ豪華客船が出航。サンディエゴの美しい街並みに別れを告げながら、船は太平洋へと進んでいきます。僕らが泊まったヴィラも見えましたし、陸地から手を振ってくれる人もいました。

ディナーをいただいた後、コンサートホールでキンバリー・ロック（「アメリカン・アイドル」で有名になった女性シンガー。「ONE LOVE」などがヒット）のライブが！ こういうライブもゲイクルーズの醍醐味です（昨年はベリンダ・カーライルが登場。過去にはジェニファー・ハドソンなども）。MCでは彼女のゲイ友達の話などをしてくれて。最後に、心をこめて「Over The Rainbow」を歌ってくれて…感涙モノでした。素晴らしい夜でした。

ライブの後は、プールサイドで開催されているウェルカム・パーティへ。みんなパンツ一丁で踊っている光景を見てダンナは「こんなの無理…」と絶句し、「とりあえず部屋に戻る！」と。どうするのかな、脱ぐのかな…と見ていたら、Tシャツの上に着ていた長袖シャツだけ脱いで、再び会場へ（笑）。死ぬほど濃いお酒でテンションを上げていると、ロスが登場。ロスは野性的というか、本能で生きてるタイプで、誰彼かまわずちょっかい出したり、始終冗談を言ってるおじさんで、どこか憎めない、愛すべきキャラクター。初めはビビっていたダンナも、彼のおかげで緊張が解けたようで、後半は笑って楽しんでました（感謝です）