ここで差がつく　薄毛男性年末年始の過ごし方

薄毛男性の大敵「年末年始」が近づいている

東日本大震災に端を発した原発事故、戦後最高値を更新した円高、危ぶまれる世界恐慌……。とかくネガティブな出来事が目立った2011年もそろそろ師走。不況といわれているものの、いや、いわれているからこそ、気分転換と新年からの躍進を誓うため、忘年会・新年会は今シーズンもそこかしこでたくさん開かれるでしょう。既に宴席の予定が入り始めている方もいるかもしれませんね。

ここで注意を促したいのが、お酒の席での飲み過ぎです。適量のお酒は、髪の毛にとっても、“百薬の長”ですが、飲み過ぎは、肝臓に大量のアルコール分解を押し付けることになります。大量のアルコール代謝の過程で、髪の毛の成長に重要なビタミンB1や亜鉛が消費されます。ビタミンB1や亜鉛は、育毛物質であるインスリン様成長因子—I（IGF-I）の増加と働きに、それぞれ貢献しますので、飲み過ぎが続くと、育毛にはマイナスの効果がでるでしょう。

こうした事態を防ぐ原則は「お酒はほどほどに」という格言を守ることに尽きます。宴席の途中でトイレに立った際、髪の毛、頭皮を鏡でチェックしつつ、自分を戒めるようにしてください。
飲酒の機会が多い時は、意識してビタミンB1の補給のために、玄米、大豆、豚肉やレバーなどを、亜鉛の補給には、牡蠣や市販のサプリメントなどを摂取することをお勧めします。

また、肝臓を少しでもいたわるために、宴会の前にウコンなどの肝機能に良いサプリメントや、胃に留まってお酒の吸収を妨げる効果がある乳製品などを摂っておくのも有効です。

宴席では、髪の毛、頭皮に良い食品を積極的に適量食べるべし

忘年会、新年会では、普段食べていないようなごちそうがテーブルに並んだりすると、つい食べ過ぎてしまいがち。ただ、並んでいる食材の中に、髪の毛の健康を保ち、発毛・育毛を促進する食べ物が含まれていれば、むしろそれらは、飲み過ぎの悪影響も抑えるために積極的に食べましょう。具体的には次のとおりです。

• 亜鉛・銅……牡蛎、ワカメ、ヒジキ、牛レバー、牛もも肉など
• ビタミン類……野菜、果物類
• タンパク質……大豆製品、魚、卵、鶏肉など

高たんぱく、低脂肪で育毛、発毛を促す代表的な食材である魚介を使った鍋や寿司などは特にオススメです。では逆に、要注意のメニューは？

• 塩辛いもの……塩辛、塩鮭、塩ラーメンなど
• 動物性脂肪をたくさん含んだもの……豚の角煮、ステーキ、とんこつラーメンなど

塩ラーメン、とんこつラーメンなど、二次会、三次会の後に食べたくなりそうな品が含まれていますね。しかし「〆のラーメンで髪の毛が抜ける？」でも解説したとおり、お腹いっぱい食べた後のラーメンはかなり危険な存在。メタボと薄毛は、隣り合わせです。髪の毛と頭皮の健康の大切さを思い出し、ここはグッとこらえて家路につきましょう。そして、しっかり入浴して体を温め、洗髪し、リラックスしてからベッドへ入るようにしてください。

次ページでは、お正月の定番料理「おせち」について。実は、発毛・育毛を促す食材の宝庫だったのです。