4 人柄
自然と周りに応援される人間かどうかが重要
『 経営者にとって大事なことは、何と言っても人柄やな。 結局これに尽きるといっても、かまわんほどや。 まず、暖かい心というか、思いやりの心を持っておるか どうかということやね。 』
経営者として性格が悪かったら致命的ですよね。お客様は寄ってこず、従業員の心も離れ、外に敵を作り足を引っ張られ、孤独になり、悩む。どんなに実力があっても、どこかで頭打ちになるはずです。 逆に、起業して成功している彼らのように、会う人にはいつも暖かい心で接し、口から出る言葉や文章は人を元気づけるパワーを持っている、そのような生き方をしたいですね。
5 先を見通す能力
彼らは例外なく先を見通す力に秀でています。世の中の変化を常にアンテナを張って感じ取り、経営に活かしています。起業において先を見通すとは、世の中のニーズを3歩先読みできるどうかです。起業当初の体力がないうちは10歩先を読んで事業を仕掛けても、世の中が変化して売上が上がる前に会社を維持することができなくなってしまいます。逆に 1歩先を読んでも既に誰もがその事業に手をつけていて後発組となり、価格競争に巻き込まれてしまいます。先を見通すことができるように、 起業前から世の中の変化を感じ取り予測するクセをつけたいものですね。
6 アイデア、行動力、スピード
彼らは共通して卓越したアイデア、行動力、スピードを持っています。表現するなら、考えてから走り出すというよりは、走りながら考えるというイメージです。例えば、打合せをしているときに気になることがあれば、その場で関係する人に電話して確認する、今日思いついたら早速明日からやってみるといったテンポで物事を進めていくのです。たとえ起業したばかりで体力がないとしても、多くのアイデアを考え、それをすぐに実行に移すスピードがあれば、既存の企業と対抗できる可能性が出てきます。そして、「まずはやってみる」というチャレンジ精神をもつことも行動力の源泉になっていると感じます。
7 人の意見を素直に聞き入れること
彼らは素直です。自分をよく知り、自分のできること、できないことを明確に区別し、自分ができないこと、知らないことはその道の専門家の意見をよく聞き入れます。一人の人間が知りうること、できることには限界があります。自分で全てを抱え込んで独断で解決せずに、本業以外のことは各分野の専門家に素直に意見を聞く、専門家をうまく使いこなすということも経営者としての度量のように感じます。
8 仕事が好きであること
彼らは仕事が大好きです。心から楽しんで仕事をしています。たとえ、休日出勤や残業が続いたとしても、全く苦にせずに楽しそうに取り組んでいるのです。彼らが共通して、好きなこと、得意なことで起業しているからだと感じます。そして、自分の提供する商品・サービスを通して、世の中に価値を提供し貢献する喜びを感じているからだと思います。 起業する際には、お金や生活のためだけではなく、人生を通して何を成し遂げたいか、世の中にどうやって貢献したいかをよく考えて方向性を定めたいですね。起業して成功するには
いかがでしたでしょうか。これらは実際にガイドがサポートしてきた起業家のなかで、成功している経営者が共通して持つ要素を書き出したものです。もし、8つの要素のうち、どれか一つでも欠けたら、起業して苦戦する部分になります。 将来、起業を目指すなら、少しでも彼らに近づけるように自分磨きに努めたいですね。